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何か俺、異世界転生しちゃってます?!

20✕〇年 2月21日 俺は彼女に刺された

2月21日は俺の誕生日であり、俺らの記念日だった。

だけどその大事な日に刺されてしまった、最愛なる人に。

そういえば刺される前、彼女がこう言ってたような気がする

「私の為に死んで」…と、

刺された所は徐々に熱くなって、鼓動がする度に痛みが徐々に広がっていく。

その時は俺は(あぁ、俺は死ぬんだな)と死を悟った

そしたら意識が遠のいて行く、その時俺は心の中で強く望んだ

(もし生まれ変わるなら、男でも女でも構わない…一度は俺を本気で愛して欲しい)


そこから俺の意識は途切れた。

_______________


ゆっくりと目を開き、ぼんやりと空を見る

「…あれ、ここは、?」

空の色は青く、雲1つも無い。

今寝転がっているところは、芝生だろうか

ぼーっと空を眺めていると段々と脳が働き始め、勢いよく起き上がり、状況を判断する。

周りは草原であり、所々見知らぬ花や見慣れた花が咲いている。


俺は確かに刺されたはず、その時俺は気付いた

「何か俺、異世界転生しちゃってます?!」

と叫ぶ。こういうのはアニメでしか見た事がない、それに異世界転生とか妄想でしかないと思っていたが…本当にあるとは思ってもなかったな、その時俺の耳に水の音が響いた。

「なんだ…?」

無意識に後ろを振り向いて、ゆっくりと立ち上がり目線を向けた方に足を踏み出して行く


しばらく歩くと森の中に入っていく、森の中はとても雰囲気があるが何故かと恐怖は感じなかった

森深くまで入っていくと、遠くから光が見える。

「あそこだ!」

と気持ちが高ぶって、走って光の方へ走っていく

走っていくとひかりが近付いて視界を覆ってしまう

「うわっ?!」

咄嗟に腕で目を隠して、目を閉じる

しばらくして顔を上げて目を開くと、目の前には綺麗な湖に幻想的な花や蝶が舞っている…俺は思わずその光景をポカンと口を開けて見てしまう。

ハッと我に返り、首を横に振って気持ちを切り替え…ゆっくりと池に近付いて、顔を覗き込む

水面には反射した俺の顔が写っている、俺の顔は転生前と同じだが、横髪には白色のメッシュが入っていた

「何だ、これ…」

横髪を触って少し顔をしかめる、まぁでも綺麗かと思い悩むのを諦めて髪を触っていた手を離す。その時、後ろの草むらからカサカサと言う音が聞こえる…

俺は咄嗟に振り向いて、警戒をする。

その時ゆっくりと顔を出してきたは、可愛らしい人間の少女と少年だった。そしたら少女が口を開いた

「お兄さん、魔物?」

俺は思わず思考が止まった、意外な質問にびっくりしてしまったのだ。


(いや落ち着け俺!質問に答えるんだ!)

そして自分も口を開き答える。

「違うよ、俺は人間。君達と同じ人間だよ」

と優しい声色で行ってから安心させるように微笑む

そしたら少年がゆっくりとこちらに近づいて来る

少しビクッとしたが、だまってその場に立って少年を見つめる。

少年は俺の前に来て見上げてくる。

(近くで見るとさらに美形だな…)

そう心の中で呟いていたら少年が口を開く

「お兄さん、ここの世界の人じゃない…何処から来たの?」

意外な発言に言葉をつまらせ、何故バレたのかよく分からず混乱すると、続けるように少年が言葉を続ける

「安心して、僕らはお兄さんを襲わない」

その時ふっと軽く少年は笑う。そしたら少女がこちらに近づいて、俺の手をそっと握ってくる

「まずは私達の家に来て、そこから話をしよう」

と言った後に少年ももう片方の手を握ってきて、もっと森深くまで俺を引っ張って行く。


突然の出来事で脳が追い付いて居ないが、今は彼女らについて行く事に優先する。この世界の事も、何故俺が異世界から来た事を一瞬で分かったのか…それも詳しく聞きたいな

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