*Twitter*【#140字小説】No.191~200
No.191【#リスタート】
虚実に惑う心は、きっと冬に落ちる木の葉のように、ひっそりと新春を待っている。それはきっと広い空を向けないクリスマスローズのような陰と陽。辛いことは笑顔が強ばるから考えず、スミレのように、ささやかに。どんなに苦しくてもモチノキのように時は流れる。こぼれ種で咲く花のように、もう一度。
No.192【#あおはる】
最近たまに見かける、あの子たち。出会ってすれ違ったりすると嬉しくなる。少し控え目な気だるさが、なんだか甘酸っぱくて。私たちの頃はね、どんどんダラダラしていったんだよ。短いスカート丈に良く似合う、そのルーズソックス!懐かしい!可愛い!サイコーかよJKさん!スーパールーズ履こ!by BBA!
No.193【#負の連鎖】
人生初のゴールド免許!18歳で免許取って、何年だ?嬉しかったよ、俺。それが、なぜ…一時停止で違反キップ、罰金7千円。「止まった!」て言い張ったけど無理。むしゃくしゃしてパトカーを蹴った。「公務執行妨害」はい、罰金10万円。税金を無駄に払う俺、金持ちかよ。推しのフィギア買えば良かった…
No.194【#ここ】
この世なんて、一瞬で。この世なんて、一瞬で消え去るのでしょう。それは、ストロボに瞬きするような覚醒する感覚と同じようで。泣くも笑うも衝撃で忘れゆくものなのだろう。生きているのなんて、一瞬で。「わからない」では、つまらない。だから、精一杯に、この一瞬を生きていこうと想うよ、「今」。
No.195【#結婚相手】
弟が俺より先に結婚しやがる。家族の顔合わせなんて、めんどくせぇ。「お兄さんも早く良い人が見つかるといいわね~。」相手方の母親のマウント。クソ…屈辱だ。「コラ失礼だろ!」制止する大声は相手方の婆さんだ。ありがとう、お婆さん。「心配するな!婆ちゃんがもらってやる!」や、不安しかねぇ。
No.196【#新春祈願】
「ねぇ、ちゃんとお願いして?」除夜の鐘が煩悩を鳴らす。初詣に来た私欲の塊がゾロゾロと歩を進める。「だから、金くれよ。」「それがお願いする態度?」「小銭持ってないし。5円ください。」「なんで持ってこなかったのよ!?」「電子マネーでピッとすりゃいいかと思ったし。」いずれそうなりそう。
No.197【#ことよろ】
「親に向かって何て口をきくんだ!」あーぁ…新年早々、我が家は騒がしい。「《あけおめ》なんて、今時は普通だろ。親父だって《あけおめ》って返してたくせに。」酔った妹が親父に新年の挨拶電話をしてきたらしい。「《このやろ》言いやがった!」ん?直後、俺にもメッセージが…《56よろ》…物騒だ。
No.198【#言葉の壁】
「なんで、爺ちゃんの前にタッパー積んでんのよ?」おせちを食べながら新年恒例の駅伝を観ていると、息子がキッチンからタッパーを抱えてきた。「や、さっきから爺ちゃんが"こいつはタッパー""これもタッパーが"言ってんじゃん?」「…背の高さをタッパって言うのよ。」「え?何語?」「母国語だよ。」
No.199【#じいさん】
義家族のお爺さんは早くに亡くなったらしいが、度々現れるようだ。「夕べのじいさん怖かった。」厳格な感じ?「お風呂場にいた時は背筋が凍った。こっちは裸だっちゅーの。」往年のネタまでかましてディスるなんて…酷い家族。「じいさん!逃げ足早いから早く叩いて!」ねぇ「Gさん」て呼び方やめて。
No.200【#迷い】
どうして私、迷ってしまったのだろう。手を離してしまったことを後悔して走り出したのに…もう戻ることなんて出来なかった。「もう諦めなよ。」「だって…」言葉が詰まってしまう。このほろ苦さを忘れられない。「特売のコーヒーだったのに!なんで私…」「"特売でも高い"って言ったの自分やん。」はい。




