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人狼は君のトナリに 第三幕  作者: 狐のアツ
4/5

第四章 二度目のゲームオーバー

失敗した。

振りかぶったナイフは、トラちゃんの腕に刺さった。その直後、トラちゃんは、あの時の人狼の姿になっている。

階段を駆け上がり、駆け下り、ぐるぐると撒けるようなルートを通る。

何と言っても、トラちゃんの人狼は、ヘリオさんの時よりも、直線移動が圧倒的に速い。極力階段を通る。

非常階段を駆け下りると、そこはシャッターで閉まっていた。普段は開いているのに、夜は閉まっているのか。

人狼鬼ごっこはまた僕の負けみたいだ。

流石にもう一度チャンスをくれるならありがたいが、神様とか言うそれはその許可を下さないだろう。

トラちゃん、今度は僕が殺される番みたいだね。

トラちゃんの腕が振り下ろされる。

ガッッッッッ

鈍い音と共にバタ、と倒れる。

倒れたトラちゃんの後ろには、雨谷が立っていた。その手には先が紅く濡れたげんのう。

「雨谷...なんで...?」

僕がトラちゃんに殺されると思い込んでいたもんだから、しばらく頭が回らなかった。

「お前がトラふぁるも殺しそうだったから、尾けていただけだ。ただ、もし本当に人狼なら、話は別だった。」

救われた。僕は、雨谷や翔くんやゆう兄を救うために行動していたはずなのに、救われた。

呆然としていると、突然トラちゃんだった人狼が光り出す。薄い光だ。2人には何が起こっているのかわからなかった。

光が消えたと思うと、突然人狼の身体は霧のように消え、そこには、トラちゃんが居た。

「トラ...ちゃ...」

「あつ...?」


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