道
少し歩いたところで開けた道のような場所に出た
「うお!キタ!!キッタッァアアアアアア!」
「やったねルーちゃん!!道があったよ!!」
と横を向くとなんとルーちゃんは葉っぱをかじって食べていた
「モグモグ…モグモグ…」
「あ(絶句)」
葉も食えるのか…そういえばこの子竜の腹から出てきたけどあれはなんだったんだろう
「ルーちゃんは竜なの?」
「うん、どらぐーんだよ」
「Dragun?」
なんともかっこいい名だ
「あのドラグーンはお母さんだったの?」
葉っぱを食べながらルーちゃんは言った
「ちがうよ、あれわたしモグモグ…」
「はえ〜首を切られても生きるんだね…」
「わたしははんぶんこにきられても、えいようがあればいきられるよ」
「強すぎて笑う」
て、ん?
さっきより身長伸びてないか?
俺の身長は169cmだけど、俺の腰くらいだった子がもう胸の辺りまで背が伸びてる
葉っぱ食うだけでデカくなるのか…
成長の速さに驚いていると、ルーちゃんが目を見開く
「あるじさま!!」
「うお!?」
服を引っ張られて、茂みに隠れる
「ど、どうしんだルーちゃん?」
「じ〜」
遠くから向かってくるのは馬車だった、それに人間が乗っている様子だった
だがルーちゃんが一向に服を離してくれない
「あそこにあぶないひといる」
野生のカンというやつなのだろうか、それに説得された俺は。茂みに隠れたままにして様子を伺う
馬車が目の前を通り過ぎると、その中に昨日会った冒険者一向が乗っていた
だが、ルーちゃんは俺の口を塞いで動きと言動も静止する
「昨日のお方は無事に逃げれたのでしょうか?」
「遺体はなかったし大丈夫でしょ」
「それにあ…」
通り過ぎていく馬車、だがその後を追えば確実に街関連の場所には着くと確信した
「ぷはぁ、どうしたんだルーちゃん?」
「あの人間たちモグモグ、攻撃してきたモグモグ…」
気づくとさらに成長したルーちゃんがそこにはいた
「攻撃されたからか…まぁでもその姿なら大丈夫だろ?」
「白い髪は竜族しか持たない、見つかたら殺されるモグモグ…」
世紀末すぎて笑います
どうすんねんこれ
髪も結構長いし、何か被るものが欲しいな
「ま、まぁ歩いてればなんとかなるやろ!さぁ行こう!」
「はぁい」
再び道に沿って歩きだす、あの馬車がl向かった方角と同じ方を向いてただ歩く
だが、懸念はルーちゃんの竜族は人間とは面倒くさい関係だということだ