ルーちゃん
少女が眠った
すやすや寝ている様子はあら可愛い
じゃねえよ、どうなってるんだ?
さっきの戦闘といい、光…謎が謎を呼ぶが、疲れた
「今日は…つか…れ…」
バタッ
そのまま森の中で土にまみれて夜を明けた
「ん…」
居心地の悪い場所で寝たせいか、少し腰が痛い
「ん?」
ふと胸元に触感を感じ目線を下に向けると
白髪のロリ少女が俺の腕の中で眠っている
「ロリは趣味じゃないんだよなぁ…」
できればお姉さん系の方に守ってもらいたい今日この頃だが、そんなことも言ってられない
すぐにでもこの森を抜けて、人がいる場所に向かいたい
この世界のこと俺はまだ何も知らない
気持ちよさそうに眠っているが、悪いが起きてもらう
「ほら、朝やで。起きて」
ほっぺを人差し指でつんつんするとスッと目が開く
「お、起きたか」
まだぽわーっとした表情で俺に近寄ってくる
「な、何をす…」
「あるじぃさまぁ…すきぃ」
俺も好きだぜ!!といいたいところではあるがよしよしと今は頭を撫でるだけにする
「うへへ…」
喜んでるのか、可愛い
とりあえずこの森を抜けるため両方とも立ち上がって、歩きだす
「どこいくの?」
「んー人のいるところに行きたいが、方向が分からん」
「なんでとばないの?」
「飛ぶ!?そんなこともできるのかこの世界」
はえ〜とたまげながら木々の間を通り抜けようとすると
少女を見て思った
「そういや、名前なんて言うの?」
「なまえってなに?」
「えぇ…」
困惑した、これからロリ少女とかこいつとか言うのはめんどくさすぎる
固有名が欲しい
「名前欲しい?」
「なくてもいいけど、あるじさまがくれるの?」
「よかろう、私が授けよう」
歩きながら、名前に迷った。
白い髪にロリボディか…
うーん、シロでええか!w
「君はシロだ!」
「やだ」
「えぇ…」
「うーん、じゃあどんなのならいいんだ?」
「あるじさまはなんて言うの?」
まん丸の目を俺に向け興味津々に回答を待つ少女
「ハルだけど…」
「じゃあわたし、あるじさまのルをもらう」
「ルーって呼んで」
「あー確かにそれええな!決定!」
「うへへ…」
頬を赤くして照れるルーは可愛い、うん可愛い
だがロリは俺の好みではない。
朝の太陽が眩しい、これから俺はこの子と共に生きるのか…
まだ街は遠そうだ