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最高のアイドルは誰か?

作者: リリー

巷には男性、女性問わずアイドルという職種の人が溢れかえっている。


それだけいるのだから、最高のアイドルはいったい誰なんだろうと考えてみた。



あらかじめ言っておきたい。

しっかりまじめに考察していくつもりだ。

だが、結論が真面目かどうかは僕は責任を持てない。


全力でまじめにふざけるのが僕のモットーだからだ。




最高のアイドルを誰か考える前に、そもそもアイドルってなんだ?って話になる。

となると、アイドルと対比されがちなもの。

アイドルと逆の方向にあると考えられているものと比べたらよくわかるんじゃないかと思う。


言うまでもない。

『アーティスト』だ。


『アイドル』と『アーティスト』を比べると良くわかる。

『アーティスト』の売り物は作品、そしてそれを表現するためのスキルだ。


ところが『アイドル』の売り物は作品ではない。

いや、作品もスキルも売り物には含まれるがごく一部でしかない。

『アイドル』の売り物は、容姿を含めた人となりそのものであり、考え方、人間性を含んだ、要は『人としての魅力』を核として、その人が作り出す作品やスキルをパッケージしたもの、と言える。

喩えて言うと、容姿、キャラ、作品、スキルのおかずが入った幕の内弁当。


一方で『アーティスト』は創業百年以上の老舗漬物屋の漬物だ。



さて、頭の悪いアイドルがよく掛かる病気について語ろう。

『アーティスト病』だ。

自分と世間が全く見えていない上に、そもそも『アーティスト』を理解していないと言う意味において、『厨二病』によく似ているとも言える。

きっと黒歴史になるだろうところも。


当の本人は『アーティスト』を『アイドル』より高い位置に見てアーティストごっこをしているのかもしれないが、客観的に見たら「人間性で売る自信はありません」と言ってるに過ぎないのだ。


そして、この場合求められるレベルも違う。


そもそも『アーティスト病』患者の多くは


人気が無い。

容姿に自信が無い。

(アイドルの中では)スキルに自信がある。


のだ。


だが、褒める所が漬物しかなかったから、その幕の内弁当の漬物を褒めただけで、漬物一本で老舗漬物屋の漬物に勝てるわけでは無いのだ。


もっと言ってしまえば、純粋に作品の良さだけで評価されるアーティストというのはほぼいない。

圧倒的に作品の良し悪しが評価の基準ではあるが、ファンは作品も好きなら、容姿も人となりも気になるものだからだ。

あくまで売り物は作品であり、その売り物の作品に容姿や人間性が影響することは少ないけれども。


そう考えると『アーティスト病』患者の無謀さがわかってもらえると思う。



さて、そんな風に『アイドル』『アーティスト』を定義づけたら、いよいよ最高のアイドルについて考えようと思う。


『アイドル』がパッケージを売り物としているなら。

その構成要素が全て優れていて、その上でその構成要素同士が密接に絡み合ってバランスが取れていなくてはならないはずだ。

容姿と人間性と作品のそれぞれからファンは多大な魅力を感じる。そしてその容姿と人間性と作品が切り離せないようなものであったら……。


最高のアイドルと言えないか?


お米も、鮭も、きんぴらごぼうも単体でそれぞれ美味しい。

その上でバランスが良く、どれか一つも欠けてはいけないと感じたら、最高の幕の内弁当であるように。


ファンにとって魅力的な容姿。

強烈にファンに訴えかける人間性。

楽曲。


それぞれが優れた上に、この人だからこの楽曲で、この容姿だからこの人間性で、と言うように、もう全てひっくるめてファンは大好きで、容姿、人間性、楽曲の三位一体が見事な人こそ最高のアイドルだと思うのです。



結論。


最高のアイドルは



長渕剛



だった。



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― 新着の感想 ―
[一言] かつて、故・ナンシー関が 『アイドルとはそこにただ立っているだけで金銭の発生する人間のことであり、歌もグッズも金銭の受け皿に過ぎない』 という持論を展開していたなぁ~と思いを馳せつつ読み進め…
[良い点] すいません。もしかしたら笑いを狙った作品ではないのかも知れませんが、笑いました。 最終的に自分の好みじゃんって。 突っ込み入れてました(笑) [一言] 長編の方も、今すぐは、無理ですが読ま…
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