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【感覚が麻痺をして】/【私の形】
#死という文字を使わずに死を文学的に表現してみろ
【感覚が麻痺をして】
明日がありますようにと願い、それから今が続きますようにと願い直す。
目の前の綱を引くように確かな感触に集中していれば現実から浮き上がらずにすむのではと思った。
気がつくと私は何も手にしてはいない。
何も感じない。
いつのまにかあちら側だ。
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その時は反対にこの苦行どんだけ続くん?って思うような気もする。
むむう。
#暗という文字を使わずに暗闇を文学的に表現してみろ
【私の形】
手探りで触れた壁は冷たくぬるりと湿り鍾乳石のように歪で丸みを帯びていた。
危険がないかと恐れながら壁をさすり摺り足で進む。
じきに自分は壁か湿気た空気そのものではないかと混乱しそうになる。
なんらか呟いて音で確かめる。
私はここだと。
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目で確認できないとかなり不安になるような気がする。
洞窟は自分が本当にどこにいるか入ってきたのはどこだったかわからなくなります。




