【とぎれとぎれの】/【野生生物観察(陸海空シリーズ)】<FA:萩尾滋さんから>
気まぐれに「#物書き即興力テスト」にチャレンジしてみました。
勝手に「お題の言葉を使わずに表現、文字数は指定数ではなくワンツイート縛り(改行含まず)」でやっています。
6月22日
今日のにけさんのお題は『縁側、鳥居、海岸』です。140字以内で書いてください。
#物書き即興力テスト
【とぎれとぎれの】@NikeNilce
気付けば波打ち際にいた。
間近に建つ日本家屋の板敷に腰掛けて、裸足で。
波が時折指先を掠め、満潮になったら屋敷はどうなるのだろう等と考える。
振り返って見た座敷には白木の神棚。
「ここはどこだ。私は」
「大丈夫。何も怖くないわ」
手の甲に冷たい手が重なる。
そうだ。ここは彼岸。
私は死んだのだ。
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パッと浮かんだママ書くと発想に一定のパターンが出てきた。
あちら側に行かない海の話もしたいですね。
6月23日
今日のにけさんのお題は『居残り、アルバイト、屋根瓦』です。280字以内で書いてください。
#物書き即興力テスト
【野生生物観察】@NikeNilce
「住職から夜食」
梯子を登り屋根の上の陸に肉饅を渡した。
「九時か」
陸は腕時計を覗き込む。
住職の依頼でムササビを張って三日。
未だ動きはない。
金はいいが退屈な仕事だ。
「奴らも寝てんだろ」
「バカ夜行性だ」
「……そっか。後は頼む」
当番の陸を残し降りようとすると何かが梯子に飛んで来た。奴だ!
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ムササビはテンションが上がりますね!