61.開幕前に
殆ど三人称視点
年が明けて数日しか経っていない王立学院校門にて、100人と少しの団体が集合していた。浮かれ気分の者が大多数を占め、全体的な雰囲気としてはどこかに旅行に行くかの様だ。
そんな旅行気分の団体の先頭に立つリーダー感コレでもかと漂わせる男は、辺りを一度見渡すと満足げに頷くと、全体に通る大きな声で叫ぶ。
「全員集合したな⁉︎武闘大会に出発だぁ‼︎」
「「「「おおー!」」」」
しっかりと確認したわけでもないのに全員が集合したと勝手に思った男はウェーイと門の外に飛び出す。スキップで。
男も同じく浮かれていたのだ。この中の誰よりも。自分は大会に出もしないのに……
しかも、もっと言えばこの男は団体のリーダーですらない。その座を勝手に奪い、先導しただけだ。本来なら許されない行為かもしれない。
だが、男は許される。というか、テンションが上がり過ぎて手が付けられないから放置しておこうという、教師陣の共通認識により、放置状態にあった。また、王子だし別にいいかという、どこか諦めた様な認識があった。それは本来リーダーであるはずの校長も同じ心持ちであった。
そんな手の付けられない状態のギルクは、この場に一人来ていなのに気が付かない。普段なら真っ先に気が付きそうな彼だが、変身手前の彼はその事を全く気が付かない。
ちなみにその場にいるもので気が付いているのは4人と一匹のみ。他は誰も気が付いていなかった。
「あれ?」
そう声を漏らしたのはゴルド。彼はここに居るべき者がいない事に気が付いたのだ。天然である彼が気がつくとは誰も思ってはいなかったが……
その意外性もまた彼の天然の一部なのかもしれない。
「あのアッホーはどこよ?」
「ピィ」(修行)
『マスターは修練です』
「まだやってるのレイは?元気だねぇ〜」
ゴルドの疑問をアンナが代わりに口にすると、ハクとシーテラがそれに答え、ゴルドが少しずれた感想を述べる。
「そうじゃないでしょ。あのアッホー何してんのよ?もう出発なのよ?」
「『後で追いつくから』だって」
「空飛んでくるって言ってたよ〜!」
アンナはワクワクした様子のセーラに『走ってくるでしょ』と間違いを指摘する。実はセーラの言った事は間違いではないのだが、ここにいるメンバーはハクとセーラ以外誰もレイに羽がある事を知らないため、特にそれを可笑しな事だとは思わず、スルーする。
ハクもスルーだ。元から飛べたハクにとっては空を走ろうと羽を使おうとどっちも同じなのだ。違いがよくわからないと思っている。
「まぁ、レイの目的は修行じゃなくて、あのギルクから離れる事でしょうけど…」
シャルステナの口にした推測は9割方的を射ていた。
この武闘大会で優勝出来るかどうかの鍵を握る彼を、今のギルクが放置するはずがない。絶対ウザいと修行を建前に逃げ出したのだ。一応、最後の念押しの気持ちもあったが、ほぼギルクから逃げたい一心であった。
そんな誰も近寄りたくはないギルクに捕まっている弟子二人。
授業をほっぽり出してまで付いてきた二人は、今やAクラスの、つまりギルクの教え子になった。担任が授業をほっぽり出してまで付いて行くと知った彼らは、担任であるギルクに直談判した。
武闘大会をこよなく愛しているギルクはそれを即決で了承。王子の強権使いたい放題である。最近、自分勝手にそれを使いまくっている彼が国を乗っ取り独裁者にならないか、シャルステナが密かに心配しているのはさて置き、こうして武闘大会見学を許された二人だが、その代償として武闘大会の開催地に着くまでの間、ギルクのウザったい説明や過去の試合の解説を聞き続ける事になったのだ。
シャルステナ達はいい身代わりが出来たと、彼らに一瞬たりとも近寄らなかった。何気に酷い奴らである。
〜〜〜〜〜〜
「ついたね」
「はい」
武闘大会の会場、年中熱気溢れる街ガルサム。年中通して様々な大会が開かれる闘技場を中心に円形に広がったガルサムの郊外で、全員鎧を纏い、騎士団の様な格好をした者たちが皆足を止め、様々な感情の篭った目で街を見詰めていた。
その中の一人、青髪の少年ディクルドはライバルとの再会に胸踊らせながら、その地を踏みしめた。
その顔はいつもの無邪気な笑顔ではなく、強敵を前にして笑う男の顔だった。その整った容姿がそれを一層引き立て、周囲にいた女性騎士達がポッと顔を赤く染める。
横にいるベタ惚れの女の子なんて茹でたタコの様に真っ赤だ。
それに全く気が付かない鈍感男。
そんな男に向けられるのは、射殺すかのような視線。こっちの視線には瞬時に気が付き、え?何?と首を傾げる。鋭いのか鈍いのかわからない。
「ディクルド君、いつもの事ながら……殴ってもいいかな?」
「な、なんでですか⁉︎騎士団長⁉︎」
本来モテモテであろう騎士団長まで嫉妬させるディクルド。そのイケメン度はかつてレイが危惧した様に無遠慮に、手加減なくばら撒かれていた。
彼が騎士の任務で出掛ける度に立ち寄った街でファンクラブが勃発する程なのである。もうこの国に彼の名を知らない女の子はいないとまで言われる人気ぶりだ。
ちなみにだが、そのファンクラブを設立し、勝手にディクルド支援の為と評し、詐欺まがいに金を巻き上げているのは、何を隠そうこの騎士団長。それを棚に上げ嫉妬だけするこの男のタチの悪さは相当なものだ。
そもそも、騎士団長が自分達の仕事をディクルド達に回したのがその原因であるとも言えるのだが、それを棚上げして嫉妬だけする身勝手さは流石だ、とキャランベルは自分の師匠にため息を漏らす。
そんな自身の師を反面教師に日々成長している彼は、未だディクルドの師匠として彼に教えを説いている。今や騎士長の器に収まらないとまで言われているその実力は、半ば師匠としての意地である。騎士になってもいない弟子に負けられるかぁ!と毎日必死だ。これもあれもこの異常な弟子のせいである。彼が自らの師を超える日もそう遠い話ではないかもしれない。
そんな彼は、自分を見習えと師匠にため息を漏らした。彼は嫉妬する暇も無い程、自身の実力を伸ばすことに必死なのだ。それなのに我が師匠ときたら…とため息が漏れたのだ。
キャランベルは以外と苦労人なのだ。ストレスで将来ハゲないか心配だ。
着いてそうそう起こった一悶着は苦労人キャランベルが収めた。もう彼も手馴れたものだ。手際が素晴らしい。
そんなキャランベルの苦労が重なる出来事が終わる頃には、次々に団体が到着していた。他の学校も同じ様にここを目指して来ているため、当然と言えば当然。
気が付けば団体の数は10に登り、人の数は優に千は超えていた。その中には毎年鎬を削る三校の代表達の姿があった。その中でも特に目立つのは、騎士学校。他の学校の者の目がそこに集中していた。
それはここ二年の間、騎士学校が群を抜いて優勝しているという結果が導いた視線だ。騎士学校の生徒達の中でも特に目を惹いているのはその優勝の立役者とも言えるディクルド。
ほとんどの男が険しい視線をディクルドに向ける中、女子生徒の半数はファンとして熱い視線を送り、半数はあらいい男とチェックを入れていた。
そんなカオスの空気の中、キャランベルはまた自分の苦労が増えるのではないかとストレスをためる。
しかし、そんな事は知らないとばかりに、キャランベルが今もっとも動いて欲しくない人物が動き出す。
足取りは軽く、ウキウキともワクワクとも取れるような顔をして目指すのは、王立学院の団体。ライバルとの再会に居ても立っても居られなくなったのだ。
それを無言で見つめるキャランベルの心労が重なる。
一方、突然、今大会最注目選手がやって来た王立学院の生徒達、教師陣は軽く慌てた。そのほとんどが何故彼が進み出て来ているのかわかっていないからだ。
その中で一歩前に踏み出す者がいた。
それは彼の望む相手……ではなくギルクだ。
何故お前だという突っ込みが離れたところで木霊するが、彼に近寄りたくないという意思は変わらないようだ。
「何か用か?」
「えっ、あー、レイと少し話がしたくて」
「何⁉︎うちの情報を引き出そうとしてるのか⁉︎汚い策士め‼︎」
「ええっ⁉︎いや、僕はただ…」
それはお前だとまた遠くで突っ込みが木霊する。今学期に入ってから王子の強権使ってまで、他校の情報を集めまくっていたのはいったい誰だと。
一方、そんないちゃもんを付けられたディクルドはそれを否定しようと若干慌てる。
その師匠はうわー、また面倒事だーと、他人事のように心労を重ねる。しかし、その心労は徒労に終わることになる。
「ピィイィ‼︎」
「ハク‼︎」
久しぶりにあったディクルドに傍観者だったハクが我慢出来なくなったのだ。ギルクのウザったい言動を避ける事も忘れ飛び込んで来た。
「ハク!久しぶり!元気だった?」
『元気!ディクは元気?』
「ハク、喋れるようになったの⁉︎すごーい‼︎僕も元気だったよ」
再会を果たした二人に周りから暖かいほんわかとした視線が向けられる。その場にいたほとんどの者はディクルドが王立学院に近寄って行った理由をこの小さな竜と再会するためだった解釈した。
よく考えれば、何故王立学院の生徒の中に竜が混じっているんだと考え付きそうなものだが、場の雰囲気に流され誰も気が付かなかった。
「ハク、レイはどうしたの?」
『まだ来てない。もうすぐ来る』
「あ、そうなの?それじゃあまた後ででだね」
『臭いする』
まだ来てないのなら仕方ないと、何故来てないのかは考えないディクルド。一々レイのやる事を考えていたらキリがないと幼なじみの彼は本能でわかっていたのだ。
そんなディクルドにハクは臭いがすると分かりにくい事を言う。ディクルドが首を傾げると、ハクは更に言葉を続けた。
『来たよ』
えっ?とディクルドが声を漏らした瞬間、それを打ち消す様に耳を覆いたくなる程の大音量の咆哮が鳴り響いた。
グオオォォオォォ‼︎‼︎
その咆哮にこの大会の警備を預かる騎士団が一斉に身構えた。一方、生徒、教員達はその音のした方を見て腰を抜かす者や、悲鳴をあげる者まで出た。
そんな中呆れ顔をする者が5人、竜さんだーと子供の様に騒ぐ者が一人、感情の薄い顔で見守る者が一人、フッやっと来たかと気が付いていなかった癖に格好をつける者が一人、そして駆け出す者が一人いた。
突然現れた5つの巨大な影。赤、緑、黄、白、そして青の鱗を纏う竜。
それはSSS指定の超災害級の集団であった。幾百もの死線をくぐり抜けてきた歴戦の騎士達もその圧力にたたら踏む中、その集団に突撃したディクルド。彼の目はその背に乗る者をしっかりと捉えていた。
一方、青き竜の背に乗る少年もまた、走り寄ってくるディクルドを見つめていた。その少年は階段を降りるかの様にその背から飛び降りると、一直線に地面へと落下する。
そして、大きな音と共に地面に降り立った茶髪の少年レイは次の瞬間その姿を消す。同時にディクルドもその姿を眩ませた。
ドゴオォオン‼︎
それは武闘大会の開始を告げる音だった。二人の拳が交わる音が衝撃波となってその場を駆け抜けた。
「久しぶりだな、ディク」
「元気そうだね、レイ」
武闘大会の歴史上最大の激戦の火蓋が、今切って落とされた。
〜〜
「本当にわかってるのかね?」
「はい。反省しております」
「本当なら大会出場停止になりかねん大事件だよ、これは」
「申し訳ありませんでした。何卒ご容赦を」
そう地にひれ伏し謝罪するのは、先のドラゴン大空襲事件の首謀者だ。
「まったく、恐ろしい少年だ。成竜を手懐けるとは……しかも5頭も」
「まぁ、レイですからね」
「アホだからな」
そう呆れた声を漏らす騎士団長にディクルド、ギルクが慣れろと言わんばかりにそう口にする。
現在4人がいるのは詰所だ。おまわりさんの代わりに騎士がいる市民の安全を守る騎士の詰所だ。
突如襲来した竜に大混乱に陥った武闘大会の会場を騎士団長、ではなく苦労人率いる騎士団が収め、レイが連れてきた竜と交渉の場を設けた。
その交渉は一応代表である騎士団長と竜ではなく、レイの間で行われた。
レイの言い分。
この竜達はいい竜で、武闘大会を見学しに来た。
騎士団長の言い分。
……帰ってくれ。
双方の言い分は見事に食い違い、騎士団長とレイの間で口論になった。それを収めたのが王子であるギルクだ。彼は竜を刺激しない方がいいと騎士団長を脅し、騎士団長はそれに膝を折る形でレイの言い分を了承。しかし、それでは納得がいかないと、ギルクに丸投げしてディクルドとハクと思い出話に花を咲かせるレイを叱らせろと要求。
そうして、それを了承したため今に至るのである。
「もう行っていいっすか?」
反省を微塵も感じさせないレイの態度に騎士団長の怒りは爆発、とはならずに諦めた様に深くため息を漏らした。
それを許しと受け取ったレイはディクルドとギルクと詰所の外に出る。
「ディク、飯でも食わないか?」
「うん、いいよ」
「ちょっと待て‼︎敵と飯など食えるか!」
「なら、お前は来んな」
レイは面倒くさいとばかりにギルクを空高く蹴りあげる。お前の役目は終わりだ。
あぁぁぁあ‼︎と絶叫しながら空に消えて行ったギルクを意識の外に追いやり、ディクルドと二人で食事に行く。
「ええっと、これとこれとこれ、後、これを大盛りで。それと、このサラダとスープ、それから……」
普通の定食屋に入った二人は、向かい合って座り、食事を頼む。今はレイが注文しているのだが、その数に二人でこんなに食うのかと注文を取りに来たウェイターが驚愕し、口を開けて呆れていた。
しかし、彼の開いた口はまだ開かれることになる。
「じゃあ僕は、ここからここまでと、後、これを4つ、それからこのお肉を3っつください」
顎が外れているのではないかという程開いた口のままウェイターは戻っていく。そして、注文を受けた料理人はその途轍もない量の注文に忙しく手を振るうことになる。
そんな事は知った事ではないとばかりに二人は食事が来るまで会話をする。
「懐かしいな。こうして二人で食事するのも。前はハクもよく一緒に弁当食べてたけど」
「そうだね。ハクと言えば、あの竜達とよく友達になれたよね」
「まぁ、色々あってな。ディクはどうだった?向こうの暮らしは?」
レイにとって友達なのはウェアリーゼだけで、後はウェアリーゼの友達だ。普段、代わり映えのしない谷で生活する竜達は、武闘大会に興味を持ち、ついて来たいとウェアリーゼを通してレイへと頼み込んだ。
レイはいい演出になるなとそれを嬉々として了承。早速、一波乱起こすに至ったのだ。
「そうだね、色々あったよ。実はさ、向こうに行って初めて知ったんだけど、僕、方向音痴だったんだよ」
「なんだそれ…」
「向こうに行ったばかりの頃は毎日の様に迷子になってさぁ、アリスっていう女の子に助けられてばっかりだったんだ」
「へー、彼女?」
「そんな関係じゃないけど、アリスは僕の副騎士長としてずっと一緒にいた友達なんだ」
「ふーん。彼女は?」
「いないよ。僕そういうのよくわかんないし」
うわー、絶対ハーレム形成してるぞこいつ。鈍感系主人公の如く形成してるぞ。
とレイはかつて読んだラノベの主人公達を思い浮かべ、ディクルドと同期させた。
「レイはそっちでどんな生活してたの?」
「そうだなぁ、あの進行が来るまでは断崖山の調査ばっかりしてたな。ここ一年ぐらいは冒険者の仕事に行ったり、竜の谷で修行したり色々してたよ」
「へー、彼女は?」
お返しとばかりに聞いてきたディクに、鼻で笑いながら、レイは自慢した。
「フッ、いるに決まってるだろ?」
「おぉ!すごぉい!」
「フッ、めっちゃ可愛いぞ」
そんな風に再開した二人はこの6年を埋める様に語り合った。二人はライバルでもあり、幼馴染の親友でもある。
勝負事をしていない彼らは実に仲良く、また家族の様な間柄だった。
〜〜〜〜〜〜
「あ、やっと戻ってきた」
「みんなは?」
ディクと食事を終えた後、王立学院の生徒達が泊まる宿に戻って来た。宿の待合室にあるソファーに一人腰掛けていたシャルステナ。周りには誰もおらず、話の話題として他の奴らがどこに行ったか聞いた。
「アンナとゴルドは闘技場を観に行ったよ。リスリットとライクッド、後シーテラさんは街を散策してくるって。セーラとハクはいつものレベル上げに行ったよ。ギルクはなんかボロボロだったけど、明日からの打ち合わせにいったよ」
「ふーん」
みんないないのか。セーラ達の様子でも見にいこうか?
セーラはだいぶ元気になった。前の様に寝込む事も少なくなった。それはレベルを上げたお陰だろう。セーラの病気は世界樹の雫があれば治る。だが、他にも方法があるのに世界樹の雫だけを求めるのは愚の骨頂だ。
何があるかわからない。その時になってやっておけば良かったと後悔しないため、俺はセーラのレベルを上げさせた。その方法は魔物を狩る方法。
魔物を殺せば経験値が手に入る事は分かっている。しかもそれは普通に生活するよりも多い。なら、魔物を狩らせる事が一番効率的だ。
まぁと言っても、戦闘などした事がない彼女にいきなり魔物を狩れなど無茶が過ぎた。だから、魔法を教えながら、同時にトドメだけささせる方法をとった。
幼い少女に命を奪わせる行為をさせるのには躊躇いがあったが、背に腹は変えられない。初めは躊躇っていた彼女も次第にそれに慣れたみたいだ。
この世界で生きていくにはどうしても命の奪い合いが欠かせない。何も脅威は魔物だけではないのだ。盗賊に襲われる事など稀にある事だ。他にも各種魔獣が人を襲う事だってある。
だから、それに慣れる事は悪い事ではない。この世界で生きる為には必要な事なのだ。俺ももう慣れた。まだ人を殺した事は、あの自分を殺した男しかないが、多分俺は必要に迫られれば人を殺せるだろう。だけど、進んで殺したいとは思わない。
俺たちは武器を持っている。それは剣や槍の様な物ではなく、人を殺せる力であったり技だ。
だけど、それは手段であって、それ自体が人を殺すのではない。
人を殺すのは心だ。こいつを殺すという意思の元に手段は振るわれる。だから、俺たち武器を持つ者は人に優しくなければならないと思う。それを歯止めにしなければならない。
少し話がずれたが、魔物を狩る事でレベルをかなり上げたセーラはそれに伴い耐久値が上がったためか、無理をしなければ普通に生活できる様になって来た。
ゴブリン程度なら一人で倒せる実力も身につけ、順調に病と戦っている。一応、ハクがお守りについて行ってるが、おそらくセーラ一人で魔物を狩っている事だろう。
「セーラ達のとこ見にいこうか?」
「うん」
俺とシャルステナは手を繋いでゆっくりとハク達の所へ向かう。ハクが付いているため、焦っていく必要もない。
俺は久しぶりの二人っきりの時間を堪能しつつ、明日からの英気を養った。
武闘大会中、コロコロ視点が変わる事になると思います。基本はレイ視点。しかし、それだけでは書きにくい部分があり、視点を変えているところがあります。
作者に三人称視点でずっと書ける実力がないのが原因です。許してください。
とまぁ、そんな三人称視点を書く練習も兼ねて投稿している月一更新の作品ですが、前回の投稿からそろそろ一ヶ月。そちらの方の更新をしなければならないので、次の更新は遅めになりそうです。
目標は金曜日。だけど、まだ白紙状態なので下手したら日曜日になるかと思います。




