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第8章キャラ紹介

主要なキャラだけ書きました。

 

 もう一人のレイ。

 彼には名前がない。彼が名乗ったヒナタは仮の名前で、後悔が呼び起こしたレイの中の別人格。その元となっていたのは、記憶を奪われる前の日向嶺自の人格であり、レイは記憶を奪われると同時に心を閉じた彼の憧れや、理想像──つまり、強い自分。大切な人を守れる。どんな困難であろうとそれを打ち砕いて、という表層意識に近い部分が形を成した存在。つまり、レイは主人格に成り代わった別人格だった。


 如月結衣。

 日向嶺自の幼馴染。幼い頃の経験から、自分に対するコンプレックスが強い。そのせいもあって、嶺自と同じく幼馴染の久城春樹の中にある強さに憧れ、表面上は取り繕おうとしているが、親しい者にはバレバレである。


 久城春樹。

 嶺自と結衣の幼馴染。まだ、嶺自の記憶がある頃、嶺自は親友であった春樹には夢の事を話しており、それがキッカケで、春樹はレイの正体に気が付いた。

 嶺自が生きていた頃は、記憶がなくなり冷たくあしらわれても、懲りずに積極的に話し掛けていた。普段はおちゃらけて見えるが、面倒見がよく、お節介焼きでもある。


 刻印の殺人鬼。

 レイと同じ転生者であり、レイを殺した通り魔でもある。日本での名は、真田慎二。この世界での名は、ザビ。生まれはアークティアから少し離れた場所にあった小さな村。転生から18年、彼はそこで普通の子供を演じながら力を蓄え続ける。そして、18歳の誕生日、自身の親を殺した。その後、殺しの甘美に震えた彼は、村人を虐殺。一夜にして、彼が生まれた村は血の海と化した。

 それからすぐアークティアへと至った彼は、衝動のままに魔法学校の生徒を一人攫い、殺害した。しかし、その現場を、アイリスに目撃される。それが、二人の出会いだった。

 二人は互いの目的のために手を取り合った。アイリスは復讐のために。真田慎二は、己が欲望を満たすために。


 アイリス。

 前勇者ガイアスの恋人。ガイアスを非難し、死へ追いやった皇帝と帝国を憎み、復讐者となった。それ以前は、皇帝とも親交があり、共に魔法学校で学んだ先輩後輩の間柄だった。また、彼女が起こした事件の全てが明るみになった後、彼女に加担した他の貴族は、捨て身の反乱を起こしたが、敢え無く鎮圧。事件は本当に終わりを迎えたが、邪神の結晶をどのように入手したかは、終ぞわからなかった。


 ゼフラト。

 帝国の最高権力者。その地位は、血筋ではなく、腕っぷしの強さで決まる。伝統として、武闘大会で優勝した者がなれる習わしだが、当時勇者の世代交代が重なり、苦肉の策で武闘大会の優勝者が勇者に、武闘大会で好成績を収めた者が皇帝となる事が国で決められた。これにより、当時他校を圧倒する実力者だったゼフラトが勇者となると予想されていたが、思わぬ番狂わせが起きる。

 それは、決勝戦。血を分けた兄弟の本気のぶつかり合いで、弟ガイアスが勝利。その勝敗を受け、帝国政府はガイアスが勇者に、ゼフラトが皇帝になる事を決めた。


 ガイアス。

 前勇者。古竜に敗れはしたものの、その実力は皇帝に引けを取らないものだった。しかし、それが非難を避ける理由にはならず、結果自ら魔王討伐に向かう事を兄に進言した。そして、追い立てられるように国を出た彼らが、帝国に戻る事はなかった。国民は、戻らない彼が魔王に敗れたと勝手に思い込み、非難はさらに加速。それがアイリスの憎しみを加速させる事に繋がったが、真実はわかっていない。

 帝国が把握している情報として、勇者一行は魔王を探す途中、何者かの奇襲を受けたとみられる事がわかっている。彼らの死体は未だ見つかっていないが、最後に立ち寄った街から、次の目的地との間には、激しい戦闘の跡と、勇者一行の物と思われる血があたり一面に残されていた。彼らが何に襲われたのかは未だ不明だが、この頃から世界中で似たような事件が多発している。被害者の血痕だけを残し、煙のように消えていく死体と襲撃者を恐れ、巷では血煙の襲撃者として恐れられている。


 目覚めし者。

 彼は待っていた。自分を継ぐ者が現れる事を。

 彼は待っている。"彼"を継ぐ者が現れる事を。

 それが、彼の償い。

 彼は知らない。彼を待っていた人がいた事を。

 それが、彼の罪。


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