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第1話 帰り道のジャンプ

夕焼けに染まる見慣れた通学路


遠くに見えるコンビニの看板


遠くから聞こえる部活の活気のある声


踏切の音に、カラスの鳴き声


どこからが香る晩御飯のカレーの匂い


中学三年生になり新しい環境が始まって数ヶ月。周りの皆も慣れて楽しい毎日が過ぎていく。


「ねぇ~…今日の数学まじ難しくなかった?

てか、千華(ちか)ってホント頭いいよね~。あたし何て数学の時間の記憶ないもん」


そう言って彩希(あき)は数学の教科書をヒラヒラと千華に見せながら、道路の白線の上を橋を渡る様に歩いて行く。


「記憶がないって彩希ちゃん……

数学の時間寝てて先生に怒られてたでしょ???……だから分からないんだよー」


道路の白線を歩く彩希を横目に呆れたようにため息をつく。

だが、下ばかりみて転ばないかと、チラチラと確認しては歩幅を合わせている。


話が少し途切れかけた時、彩希がふっと口にする。


「てかさー、最近あたし 転生系のアニメにめっちゃハマってるんだけど~…。転生って楽しそうだよね~!あ~…でも死ぬのはごめん!痛いの嫌だもーん」


彩希は白線の上をくるっと回ると

千華がどんな反応を見せるのかとそちらを見て。

そして、夢を見るかのような話に千華は「はぁ」とため息を漏らす。


「夢を見るのは寝てる時だけにして……まぁ、私も異世界系とかは好きだけど……

って…また、そんな都合のいいこと考えて…」


心配して損したと言わんばかりに千華は彩希に合わせていたスピードを自分の歩くスピードにして置いていこうと歩き始めた


その後を彩希が「まってよー」と白線から渋々降りて千華の居る歩道の方まで駆け寄っていつも帰っているような距離に戻った。


「ほんと、ケチんぼ大魔王みたいな発言しないでよ~…。」


彩希は唇を尖らせて文句を言っていた


「はいはい…そうですか。」


「って……ほんとにジャンプとかドアからみたいな転生不可能でしょ?アニメの主人公だってそんな都合のいい転生してるとこ見た事ある?ほんとに~彩希ちゃんはお子ちゃまなんだから……」


文句を言っている彩希に千華はスバっと切り捨てるように言葉を返した。


「…………!!」


彩希は千華の言葉に目を見開き


「それだよ!!それ!!ジャンプ!!

毎日できるし簡単ッ!…後半の言葉は聞き捨てならないけど……これならッ!」


「嘘でしょ……彩希ちゃん…諦めなよ」


言葉選びに失敗したと千華は思い、目を逸らす。


「善は急げ……!ほらっ!!」


彩希は千華の袖を掴んで走り出し。

千華は「ちょっと」と止めようとするが彩希の力には逆らえず……


「せーのッ!!」


彩希の掛け声に千華も仕方ないと思い渋々一緒にジャンプする……。


「せーのっ!」で地面を蹴った瞬間、世界から音が消えた。走っていた時の自分の足音も、遠くを通る車のエンジン音も、すべてが水の中に沈んだように遠ざかっていく。



……………………



不意に、硬い石の感触が足の裏に伝わった。


アスファルトの照り返しではない、少し冷たくて乾いた風。


鼻をくすぐるのはカレーの匂いではなく、焼きたてのパンのような、香ばしくて甘い香りだ。


聞いた事ない生き物の声や馬車の走る音が聞こえる。


「嘘でしょ……。」


一番最初に気づいたのは千華だった。

この瞬間千華は周りを見た瞬間動きが止まる。急に止まったせいか彩希は千華にぶつかり転んでしまう。


「ちょっとー!千華ッ!急に止まら…ないで……って……???」


彩希の視線の先には先程あったコンクリートの冷たいゴツゴツとした岩の感触が残る歩道ではなかった……

整備された赤茶色のレンガのような道だった。


「彩希ちゃん……ここって」


千華は彩希を見てそう言った。

見た事ない服装や街の外装だけでここは日本ではないと千華は確信した。


彩希は文句を言っても反応がない千華の声色を感じて、転んで土がついた学校のジャージの汚れを払い立ち上がる。


「……ぁ!!ねぇ!千華……!ここって!!異世界転移出来ちゃってるよねッ……!」


周りを見てわくわくとはしゃいでいる彩希を横目に千華は何とか状況を読み込もうと頑張っていた。

彩希がどこか行かないように袖を掴んでいた。


「ま、まず彩希ちゃん……状況を確認しないと……!」


「千華~!焦らないのー!まずはあたしが魔法を使って~………!!!」


「ふざけないの~!」


千華は焦って彩希が道の邪魔にならないよう裏路地入った


……………………


路地裏に向かう時

冒険者のような男と、女……小さな鳥のような生き物を連れた人物とすれ違った


「ほら急ぐよッ」と千華が彩希の手を引いているところを男は目を止めて振り返る


「どうしたの?」


その男の近くにいた女が話しかける。


「いや……何か感じた事ない魔力を感じてな…」


男は彩希と千華が路地裏に入るところを最後まで見て……


「少し気になる…。行ってみてもいいか?」


男が女に聞くと女は「えぇ」と頷いた。

男の近くを飛んでいた鳥のような生き物も任せろと言わんばかりにクルクルと飛び回った。


……………………

初心者ですがラノベ書いてみました!!

☆☆☆☆☆

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