表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

三年前の最後の会話。

「佐野、本当に、

この街を出ていくの…?」


「もう俺の、この身、

体も心も己で信じられないくらいボロボロに、なっちまってな…


    しゃぎょう、むぎょうの、

 ひびきあり、盛者必衰の理をあらわす……。」


「?…たしか、

勢いのあるもの、盛大に、なったものでも、

いつの日か勢いは無くなり、衰退していく…って意味だよね…?」


「それが分かる御前が同僚で良かった!

だが、

俺に、自身(おれ)の滅びの美学は考えられない……

俺、

最近、

なにかと、

知り合いが、ある時、俺に掛けてくれた言葉を思い返してな…。」


「どんな言葉?」


「『生まれもった才能や、

初めから恵まれて育つ、

そういった環境に置かれていたことも含めて実力なんだ。』って物言いなんだけど、

何か成果や、結果が出たとき、

それは平等に評価されるべきだ!

と、俺は俺なりに噛み砕いて、

受け取っている…。」


「僕は、そう聞いても、

いまいち、ピーンと来ないんだけど…。」


「いやさぁ、

俺が、そうなんだけど、

何か己の思うようにならなかった時、

俺、

『自身にはチャンスが無かった…。』とか、

『元々、センスが無かった…。』とか、

『置かれた環境が悪かった…。』とか、

言いがち、

思いがちなんだよ…。

だけど本当に、そうだったか…?と、

よくよく思い返すと、

何も恵まれていない、では、

決してなかった…。


で、結局は、ズダボロになって長く勤めた会社を去るわけだが、

でも、

現状、俺は、

自身の『何か』を根本的に変えたい!と強く思っている…

じゃあ、何かアクションを起こさなきゃ!!って、ことなんだけど、

無鉄砲、

自暴自棄、なアクションは、あくまで避けたい…。

ほら、

インドに旅行へ行った日本人は、

既成の価値観が変わる…と、

よく聞くだろ?

が、

今の俺は、そんなリスキーなことは、

出来ない…。

俺は、

世の中、広いようで、狭い…。

を、

やっぱり世の中、広い!!

こんなワンダフルなことも、世界には、

まだまだ、あるもんだ!!と信じて、

それを、なるべく少額を用い、

証明してきたい!!」


「…もっと分かりやすく説明してよ!」


「…既婚者が、

パートナーに黙って隠れ隠れ遠方に、

不倫旅行に行った旅先で、

たまたま、

急遽、友人と旅行に来ていたパートナーと、

バッタリ、会うことがあるという……

俺が思うに、

確かに、そんなことがある世の中では、

あるんよ……

その例はバッドな奇遇だが、

俺は我が身をもって、

それを誰が聞いても、

ほんわかする良い奇遇が多々、確かに世の中には、あると信じて、

それらを探しに行く!」


「…つまり?」


「うちに、とじ込もっているだけでは、

体験できないことを

お金をなるべく使わずに、

そとに求めるというわけさ…!!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ