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私はしがない墓守だ。
人と関わるのがダルイって話しただけで、シスターの馬鹿が「可哀想wwwじゃあ死者と関わればいいんじゃないですかwww」とか言って墓守の職につかせやがった。
【死者会話】というスキルのおまけつきで。
シスターは「私そんなスキル授けてませんよwww神の思し召しwww」と爆笑していた。
あれがシスターになれるんだから、職業なんていい加減なもんだ。
「何してるんですかー?暇なんです?」
考えていたからか、本物のシスターが来てしまった。
「掃除してんの。見たら分かるだろ」
箒で落ち葉をかき集めている真っ最中だぞ。
シスターは「へぇ」と言って、集めた葉っぱを蹴散らした。
「はあ⁈何してんだよ!」
「はーい、神のご加護をー」
「眩しっ!!」
光る粉を顔にかけられた。
目がチカチカする。
「すごい顔wwwあ、お礼はいらないですよ。私はグレイさんの力になれるだけで嬉しいのでw」
墓地の掃除をしてる墓守の目をくらませて爆笑する。
これがシスターのすることか。
「お前、マジ、覚えてろ…!」
「お前、マジ、覚えてろーwww」
ケラケラ笑いながら、シスターの足音が遠ざかっていく。
くそが。
あいつマジ覚えてろ。