(第29話)三寒四温やな!
年末のエンマ食堂。
カウンターに
亮ちゃん、小百合さん、私の3人組。
話題は、やはり本田さん一家と亮ちゃんが行った
気仙沼報告がメイン。
捜索船で、気仙沼から太平洋に出て、
可能な限り広範囲を調査したみたい。
残念ながら、
おばあちゃんを、連れて帰ることは叶わなかった。
亮ちゃんが口を開く、
「ダメやったけど、本田さん一家は
以外と落ち込んでは、なかったんです。
家族として出来ることを、ひとつ
やったという思いなんでしょうかね」
(小百合さん)
「切ないにゃ〜。真美ちゃんは、どんな感じ」
(亮ちゃん)
「辛さを我慢してるのが」
(小百合さん)
「そうやのうて、ひとつの区切りがついて、
次に進めそう」
(亮ちゃん)
「雰囲気的に、
そこまでは、聞けませんでした。
真美さんが、こういう機会は今後もあるのかって
聞いてきました。
まだ行方不明の方が、たくさんいらっしゃること、
希望者が多く、次は順番待ちに
なることを伝えました」
(私)
「できたら、区切りをつけて
早く結婚してくれたらエエんやが」
(亮ちゃん)
「暖かく見守るしかない」
(小百合さん)
「ねえマスター、どうしゆうんがエエん?」
(マスター)
「真冬から春になる時、
三寒四温があって、一歩一歩確実に季節は進む。
同じように、
今回の件も良い感じになると思うよ。
養子の閻魔やけど、閻魔は閻魔なりに
天部の神様と多少のコネはある。
どこまで出来るか約束できんけど、
内緒で動いてみる」
(小百合さん)
「社長〜〜ありがとう〜〜」
やのうて、
「マスタ〜〜ありがとう〜〜」
つづく
次回(第30話)神の手、人の手
をお楽しみに




