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(第28話)天上界の、お正月!

もう〜、い〜くつ、寝ると、お正月〜


って歌ったのが、懐かしい。


昭和生まれの愚痴になっちゃうけど、

お正月に限らず、クリスマス、秋祭り、お月見

盆祭り、ゴールデンウィークなど

一年の行事、ひとつひとつにあった特別感が、

希薄になったように感じるな〜。

ワクワク感が無くなった?


いかん、いかん。


昔、

口が濁れば愚痴になる。【くち→ぐち】

と言われたモンや。


さても、さても

天上界のお正月は、

どんな事やるんやろ。

ま〜現在、独り身の私にとっては、

楽しむというより傍観してる人に

なりそうだが。


まだまだ新米ホテルマンやから、

年末年始は忙殺されて、

感傷に耽るなんて百年早そう。

リバーサイドホテルSANZUは

クリスマスパーティに、ディナーショーに、

忘年会などで繁忙期。

そりゃま〜、

地上界の人が、天上界に移って来たんやから

やる事は似るわな。


だから、

SANZUでは

12月20日ぐらいまでに、

従業員は交代で、3連休か4連休して

英気を養い、年末年始に立ち向かう。

まあ

旅行する人も多いらしい。


私の場合、ひとり旅って

柄でもないし、絵にもならない。


亮ちゃんや小百合さんからは、

休みにゴロゴロしかしない私を

見かねて、ジム通いに誘ってくれているが。


そんなことよりも

本田さん一家、おばあちゃん捜索の気仙沼行きが

近いので、

そちらのほうが、ソワソワしてくる。


あの震災から14年やからなあ。

ついついネガティブになっちゃう。


肉親の呼びかけで、見つけられ

天上界にお迎えして

娘さんとおばあちゃんの遠い約束の

結婚式に繋がることを念ずるのみ。


そうすれば

本田さん一家も、久しぶりの

楽しい正月が迎えられるのに。


不思議や。不思議や。

地上界にいた時は、

自分の家族のことで精一杯。

他の家族を、気にかけることなんて

なかったのに。


私は、

天上界に来て以来、ずっ〜と

ボンヤリではあるが

考えていることがある。


地上界では、自分の不甲斐なさの為

悪戦苦闘した。

それは自業自得で納得している。

恨むんなら自分を恨めや。


例えば、

自分の人生を、ジグソーパズルとして俯瞰すれば

なんの絵か、分りゃ〜せん感じ。

絵になっていない。

空白の部分ばっかりや。  

そもそも何千ピースも

あるような代物じゃないのに。

あっちこっちで、ピースの塊はあるが。

やりかけで、投げ出している所が、

いくつも見受けられる。

恥ずかしい限り。

なのに途中で、天上界に来た。

これ以上やっても、ダメやから中止ってことか。

でも新しいジグソーパズルに挑戦って

ことにはならない。

ひとつも満足に完成してないのに。


地上界の未完成のジグソーパズルを、

持ち越してる。

キャリーオーバーか。


そりゃそうだ。炭酸ソーダ。

500ピースも、完成しないモンが

天上界来て、急に倍の1000ピースが

できるわけない。


まずは、空白だらけのジグソーパズルを

地道に埋めなさいってことか。


合うピースが無かったら探しなさい。

ってことか。


夏休みが終わって、まだ宿題やってるみたいで

恥ずかしい限り。


これも、私の課題。

魂の低さを表してる。


本田さん一家は、おばあちゃんという

大切なピースを探しているのに。


次元が違いすぎる。

私の手垢に汚れたパズルなんか。

とも思うが。


ため息つかんと、ピース探しと

埋める作業の繰り返しをやんにゃきゃ。


気の遠くなるような任務?やな。 


  ミッションインポッシブル??


 「誰が、トムクルーズやねん!」


      「誰がじゃ」と

    小百合さんに、にらまれそう。


             つづく


次回(第29話)三寒四温やな!


      をお楽しみに

























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