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(第25話)決断

亮ちゃん、小百合さん、私の3人が

気仙沼から帰って、ほぼ1週間が経った。


この3人、きょうは

リバーサイドホテルSANZUの

喫茶コーナーで秘密会議?

コーヒーの香りが心地よい。

議題は、

有るようで無い。無いようで有る。

要するに、暇つぶしも兼ねている。


それから、あと少しで仕事が終わる

本田さんを待ってる。


亮ちゃんが

「昨日、天部のほうで会議がありました。

 あまり詳しくは、話せないんですが。

 魂の救済方法について、

 新しい動きがあったんです」


天部というのは、神様が集う場所。

亮ちゃんは、そこで働いている職員。

国家公務員みたいなモンやな。

その天部から天上界へ出向している。


(小百合さん)

「どんな?」と言ったとき

本田さんが、やってきた。


(本田さん)

「あ〜すみません。お待たせして」


(亮ちゃん)

「いや、いや。 

 早速ですが、話しというのは、

 本田さんのお母様についてです。

 あの震災から14年。

 未だ、天上界にお迎えできていません。

 心苦しい限りです。

 この度、天部の方針で、

 未発見のご家族に、現地に行ってもらい

 直接魂に呼びかけてもらう。

 だからと言って、

 それで発見できる保証は無いんですが。

 ご希望の方のみです」


(本田さん)

「ありがとうございます。

 女房や娘に話してみます。

 私とすれば是非、行きたいです。

 気仙沼で母親に語りかけたい」


(亮ちゃん)

「決まったら、言ってください」


(小百合さん)

「なんか、これがひとつの節目に

 なりゃ〜エエけんど」


(私)

「なるようにしましょう。

 私も微力ながら協力させてもらいます」

  

(本田さん)

「ありがとう、ありがとう。

 こんな良い話、帰るまでもありません。

 今から、女房と娘に電話で話してみます。

 電話してきて、よろしいでしょうか?」


(亮ちゃん)

「どうぞ、どうぞ」


本田さんは、ロビーの端に行った。


(小百合さん)

「震災から14年。

 早く区切りがついたらエエにゃ〜」


(私)

「私も、そう思っちゅう」


(亮ちゃん)

「先輩、うまい、うまい」


小百合さんは、キッと私を睨んだが

目は笑ってた。


本田さんが帰ってきた。

「すみませんでした。

 二人とも喜んでいました。

 気仙沼に行って語りかけたい。

 出来る事なら逢いたいと申しております。

 是非、今回の件お願いします」


本田さんが去った後、亮ちゃんが

「大変なのは、これからです。

 発見できず、かえって悲しませることにも。

 先輩、小百合さん。手を貸してください」


(小百合さん)

「こんな雪のように、真っ白な手で

 良かったら、いつでも使って」


(私)

「ワぁ〜〜オ」


           つづく


次回(第26話)まごころ


    をお楽しみに





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