表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/33

(第23話)遠い約束!

本田さんは今、天上界にいる。

ならば、昔に亡くなった奥さん、

震災で亡くした、おばあちゃんと娘さん。

こちらで再会しているはず。


(私)

「亮ちゃん。

 本田さん、こちらで家族と再会してるんやろ?」


(亮ちゃん)

「再会してます。一緒に住んでます。

 奥さんと娘さんと」


(私)

「おばあちゃんは?」


小百合さんが

「見つからんの。亮ちゃん休みんたびに、

 気仙沼に出かけちゅ〜けんど」


(私)

「津波に流されたから?」


(亮ちゃん)

「それもそうなんですが、

 あの震災で、おおよそ2万名の方が犠牲になり、

 いまだに、2,500名以上行方不明の状態です。

 追いついていないというのが、

 正直なところです」


(小百合さん)

 「亮ちゃん、偉いんちゃ。

  自分の管轄でも、ありゃ〜せんのに」


(亮ちゃん)

「私も阪神大震災の時、

 この天上界に、導いてもらいました。

 だから恩返しと言うか」


(私)

「そ〜か〜

 亮ちゃんの苦労に比べたら、

 リバーサイドホテルSANZUの

 修行の辛さなんて、屁みたいなモンやな」


(小百合さん)

「レデェーの前で、屁なんて!」


(私)

「レデェー? ピンクレデェーやな。


 亮ちゃん

 ところで、娘さんが結婚することになっていた

 彼は?」


(亮ちゃん)

「やはり彼も、津波に流され亡くなってました。

 8年前、天上界に来ています。

 彼女と再会し、

 周囲は、すぐに結婚式を勧めたんですが

 本田さんの娘さんは、

 ばあちゃんが見つかるまでと承知しないんです」


(小百合さん)

「彼女は今、

 天上界小児センターで

 保母さんとして働いちゅう。

 ホンマ、気立てのエエ娘さんやき」


(亮ちゃん)

 「昔、おばあちゃんが体を壊した時、

  娘さんが、泣きながら

  絶対長生きしてよ。

  いつか私が結婚式したら

  絶対絶対出てよ。と

  指切りげんまんをしたらしいんです」


(私)

「その、遠い約束を守りたいんやな〜」


娘さんは、おばあちゃんの帰りを待ち、

花嫁姿を見てもらいたいと願う。


本田さんは、その日の来ることを信じ、

人様の挙式なのに、精一杯盛り上げる。


(私)

「亮ちゃん、

 こんなダメダメじ〜ちゃんやけど、

 私に出来ることないやろか。

 本田さんには、ようしてもらって

 感謝しかない」


(亮ちゃん)

「一度、気仙沼行ってみます」


(小百合さん)

「行く行く。私も行きたいがや」


私、かなり小さい声で

「こりゃ〜金魚の糞やな」


(小百合さん)

「聞〜ちゅうよ。屁の次は糞かよ。

 レデェーに向かって」


(亮ちゃん)

「都合がついたら、

 気仙沼に3人で行きましょう」


つづく

 

次回(第24話)気仙沼慕情!


     をお楽しみに


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ