第一話 〜儀式の日に〜
今回、初めて書かせてもらいました。
方向性や誤字脱字が多々あると思いますが、ご了承ください。
8月26日。今年もやってきた。
私は、岩永 ひまり。中学3年生の15歳。
この日は、私の村にとって大事な日だった。
それは、この"云田村"を作った、永塚 一郎さんの生誕祭なのだ。
1914年8月26日 生
1999年6月24日 84歳没
この村は、30人程度しか住んでおらず
村人の誕生日は必ず祝う約束だ。
私も、この前15歳になり、祝ってもらった。
こんな人が少ないのに、やる意味はあるのだろうか?
永塚一郎は、私の曾祖父である。
だから、参加しないといけない立場なのだ。
はぁ、とため息をつくと母が、
「ひまり、どうしたの?そんなにため息ついて。」
私は、固まってしまった。こんな事、言えるわけがない。
一郎と縁がなければ、言えるかもしれない。
しかし、私と母は一郎と縁がある。
だから、言えなかった。
「ううん。なんでもない。」
と、複雑な気持ちの中言った。
儀式は、18時から執り行われる。
今は、12時になろうとしているところだ。
「きゃー!」
12時になった瞬間、悲鳴が聞こえた。
うちの方からだ。
私は、陸上選手のように走った。
「お母さん、どうしたの?」
お母さんは、気が動転してた。
私は、状況が把握しきれず、家の中に入った。
そしたら、
「お父さん、お父さん?」
お父さんが倒れていたのだ。
周りには血痕のようなものもあったが、凶器らしきものはなかった。
「なんでこんなことに...」
父は一郎の唯一の孫であり、とても大切な存在だったのだ。
もうすぐ儀式が始まるのに...
母は、一言放った。
「ひまり、今年の儀式はあなたが執り行いなさい。」
何を言っているか分からなかった。
母は少しずつ口を開き、言った。
「この村では、絶対に血が繋がってる人しか儀式は執り行えないの。」
初耳な発言だった。私は今までの記憶を辿ったが、すべて私の父、祖父が執り行っていた。
「なんで、お母さんはやらないの?」
聞いた。そしたら、
「私は一郎さんと血縁関係は繋がってるけど、血は繋がってないでしょ。だから、この村で唯一血が繋がってるひまりがやらないとダメなのよ。」
なぜか納得してしまう私がいた。
「お父さんの事はすぐに調べたいところだけど、今は儀式を優先しましょ。その方がお父さんも喜ぶわ。」
母は、そう言った。
なんで、私なの...
なんでお父さん、死んじゃうの...?
私、どうやって執り行えばいいの....?
第2話へ続く!!
どんどん投稿していこうと思います!!
第二話もお楽しみに!!
(打ち切り)