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転機 01
春になりカルツさんが土魔法で畑を耕しアイリと僕で種蒔きをしていく。
ゴブリンの村の近くに生えていた薬草も株分けして増やすことに成功して順調に育っている。
農園の経営は順調といっていい、そんな中カルツさんに呼び止められる。
「クロード、正直助かってはいるが仕事量から考えてお前さんがいなくてもどうにかなる仕事量だ。このままお前さんを雇っていてもいいが冒険者学校にいってみないか」
「父さん何を言ってるの」
このまま農園で働いていても迷惑をかけることになるようだ、それなら。
「カルツさんお願いしていいですか」
「クロードも本当にいいの」
「アイリ落ち着け、冒険者学校は3ヵ月だから忙しい収穫時期には卒業して仕事も手伝える」
「アイリも興味があるなら推薦してやるから行って来たらどうだ。拡張しなければ父さん一人でもなんとかなる」
「父さんありがとう。何事も経験よね」
こうしてアイリと二人冒険者学校に行くことになった。




