錬金術師 01
いつものようにカルツさんと共に間引きの為に森を探索していた。
順調に狩りを続けていると森の奥から悲鳴をあげて逃げ出す人々に出会った。
強力な魔物に出会ってしまい這う這うの体で逃げ出したらしい。
放っておくわけにもいかずカルツさんと共に慎重に歩を進めると熊の魔物のベアーグリーズと相対しているスィーリアさんと背に庇われている女の人がいた。
僕は躊躇なくベアグリーズの背に回り込み注意を引く。
毛皮が厚すぎて致命傷を与えることが出来ずにいると上段からカルツさんが構えた斧を振り下ろした。
それが決めてとなり膝を屈するベアグリーズ。
「大丈夫でしたか?スィーリアさん」
「ええ、おかげで助かりました」
護衛だったと思われる数人の遺体を収納魔法に収め軽く休憩をした後、森を後にする。
「さっきは助けてくれてありがとう。錬金術師のマリー・クロムウェルと言います」
なんでも最近不足がちの薬草を揃える為に護衛を雇って収集にきていたのだとか。
不足分は僕たちが間引きの度にコツコツ溜めていた分を買い取って貰った。




