狩猟と探索 01
今日はカルツさんを誘いにきた冒険者のスィーリアさんに誘われ森の探索にでている。
勝手知ったる森の中をカルツさんを先頭に進んでいく。
一番の目的は危険な魔物や動物の排除だが所々に生える薬草も採取していく。
薬草はよく使うものに関しては農園でも作っているが畑で作れない希少なものが森に自生している。
カルツさんが手で静止のサインを送る少し先に猪によくにたボアという魔物が身構えている。
冒険者の人が先制で風の魔法を放ち、逃げられないようにカルツさんが土魔法で足場を崩す。
僕も止めを刺すべく剣を首に差し込む。
「クロード腕を上げたな、中々でかいボアだな。ここで血抜きはしたくない、足を縛って帰るぞ」
持っていた縄と即席で作った棒で吊るせるようにしてカルツさんと一緒に担ぐ。
足場の悪い森で重量のある獲物を持って帰るのは思ったより大変だった。
「カルツさん申し訳ないのだけど明日もクロード君と一緒に森に入って貰っていいかしら?」
「そうだな、思わぬ収穫で森全体を回れていない。ゴブリンが例年より早く動いてきたし警戒はしといたほうがいいだろう」
手慣れた感じでカルツさんはボアの皮をはぎ捌くと魔石を取り出してスィーリアさんに手渡す。
魔物は魔石を体内に持っているがゴブリンとか弱い個体だと持っていない。
魔石は付与をするのに必須なので等級によってはすごい値段がつく。
ボア程度だと日用品にブーストをかける程度だけどね。
空いた時間でアイリの手伝いをして本日の作業は終了した。




