久々の帰宅と挨拶
アイリに言われて久々に家に帰宅する。
父は衛兵として勤めているため休日とか関係なく仕事に駆り出されている。
家にいたのは母のリーンだけだった。
今はどうしているのか聞かれアイリの所で住み込みで働いていると告げた。
自分の部屋に行き着替えを詰め込み自宅を後にする。
時間が余ったのでアイリの父であるカルツさんに挨拶に行こうと思い立ち開拓中らしい山に向かって歩を進める。
コーン、コーン。
木を切り倒す音がする。
「おじさん、こんにちは」
「おう、坊主、この木だけ倒すからちょっと待っててくれな」
カルツさんは僕のことを坊主と昔から呼ぶ。
あっという間に木を切り倒し新しくできた切り株に腰を下ろした。
「アイザックの所に就職したんだろ?どうしたい、こんなとこまできて」
「事故を起こして首になってしまって、今はアイリに拾われて働いているんですよ」
「それで、あいさつに来てくれたってわけか。ちょうどいい、薪にしたのがいくつかあるからそれを家まで運んでくれないか」
「わかりました」
「大丈夫だと思うが、魔物に気を付けてな」
そういって作業に戻っていくカルツさん、自分も薪をまとめて運んでいくのだった。




