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転生 栄光からの墜落
パチパチ、あまりの熱さに目を覚ましたそこは一面火の海だった。
次に目を覚ました時、見たこともない天井、思い通りに動かない手足、よくわからない言語、ぎゃーぎゃーいう自分の口、暖かなスープを綺麗な女の人が口元にあててくれそれを少量ずつ飲み干し眠りにつく。
前世の記憶を持ったままだった自分は何をするにしても早熟で天才と呼ばれた。
順風満帆に物事は進み15歳になり成人を迎え社会人となった自分は働き先で初めて失敗をして首になった。
猿も木から落ちるとはよくいったものだ。
大人数に迷惑をかけどうしたらいいかもわからずどうすることもできなかった。
恥ずかしさから自分の部屋に引きこもり何もする気力もわかなかったので親に甘えてニート生活を始めた。
が、働かざる者食うべからずと言わんばかりに親父に部屋から引きずり出され家を追い出された。
ゆく当てもなく彷徨い歩きどうしようか悩んでいるところに泥だらけの衣服で立つ幼馴染に出会った。
「することがないならうちで働きなさい!」
幼馴染に拾われ農園への再就職が決まった。