詩(短編) い る 作者: 少々 何でもない日に、何故かふと嫌なことが思い出される。 ほんとに何でもない日なのに、何故か嫌なことが思い出される。 誤作動に襲われる。 鼻歌でもうたえそうな日が、燃える。 何でもない日に、横切る真っ黒焦げが、苦い何かを擦りつけて通り過ぎる。 燃えている。 燃えすぎた過去がしつこく付け回す。 生きている限り思い出す。 生きているから思い出す。 生きてきたから思い出す。 生きるために思い出したのだと、変換する。 .......