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なんだテメェー、コラ!

高3の不良は、かなりアホなのかな?

 「向こう行けよ」と俺は高3の不良に手を払う仕草をして言った。


 「おい、コラ、早くトイレに来いって」としつこく高3の不良は行ってきた。


 俺もさすがに呆れて物が言えなくなっきた。


 「早く来いよ、コラ!」


 「うるせー、コラ!」


 「てめえー、コラ! いい加減にしろよな!! マジでコラ! トイレに来い」


 「てめえよう、半泣きしてるくせによう、調子こくんじゃねーよ、コラ!」と俺は再び立ち上がると、目を赤くした高3の不良に激しくガンを飛ばしてメンチを切りまくった。強く強く切りまくった。


 「テメー、いい加減にしろよ!」と高3の不良は呆れ顔で言ってから、溜め息を吐きまくった。


 「テメーよ、そるは、こってぃの、セリフだるうがぁぁぁ! ん? あん?」と俺は怒りから巻き舌で怒鳴った。


 「おい、コラ!」と高3の不良は俺の胸ぐらを掴んできた。お気に入りのパンダのTシャツが伸びそうだったので、俺は高3の不良の頬っぺたをビンタした。


 「テメー、コラ! やんのかおい! コラ!」と高3の不良は、また俺の胸ぐらを掴んできた。お気に入りのパンダのTシャツが伸びきっていた。


 「テメー、コラ! Tシャツを弁償しろよ!」と俺はTシャツを戻しながら怒鳴った。周りのお客は見て見ぬふりをしていた。誰かがこの状況を注意しないと日本の未来は暗くなる。


 俺は絡まれたんだ。悪いのはこの馬鹿野郎だ。先に手を出したのは俺だが、先に声を掛けてからかって来たのはこのバカ垂れだ。


 「ダサいTシャツを着ててるなんてガキだな!」と高3の不良はお気に入りのパンダのTシャツを侮辱した。


 「なんだとおう? おいコラ、テメー、コラ!」と俺はスカジャンを引っ張りあげると、赤いTシャツを掴んで伸ばした。よく見ると赤いTシャツはトマトをモチーフにしていた。


 「ダッセェー!! トマトを着て歩くなんて、マジで受けるし超ダッセェー!! コラ、テメー、コラ!」と俺は笑いながら拍手をして言った。


 「なんだと? テメー、コラ! 俺に喧嘩を俺に売ってんのか? コラ!」と高3の不良は悪態をつきながら言ってきた。


 「テメー、コラ! 最初にオメーが喧嘩を吹っ掛けてきたんだろうが!」と俺は怒鳴って高3の不良の鼻の穴に指を入れてほじくった。


 「痛いって! いてててててて!」と高3の不良は背伸びをしながら鼻を上に向けて叫んでいた。


 「やんのか、コラ!」と俺は怒鳴って高3の不良のおでこに漢字の「虫」を3回強くなぞって書いた。


 「痛っ! いててて!」と高3の不良は目を真ん中に寄せて叫んでいた。


 「このやろう、コラ! おい! コラ! テメー! えっ、コラ! やんの、やんのか、コラ!」と俺は高3の不良の頬っぺたをつねりながら言った。


 「あちちち! なんだコラ! 今から俺と喧嘩をやんのか、おい!」と高3の不良は泣きながら言った。


 俺は、もう、コイツを、どうでもよくなってきていた。この高3の不良は弱いのに突っ掛かってくる。意味が判らなくなっていた。


 「あた! あたたたた。テメー、コラ! やんのかおい! コラ! あん?」と高3の不良は涙ぐんで叫んでいた。





つづく


ありがとうございました!次回、最終回です!

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