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俺の部活はイミフ!  作者: 一味
2/3

俺の相談はイミフ!

雪子先生に連れられ、そこで出会ったのは綺麗な女の子の部員であった。そこで、雪子先生がなんのために暗木 相太を連れてきた理由が判明するのだが―。

ガラガラ

「よぉ!やっとるかー!」

中に誰かいるようだ。だが雪子先生、あんたが邪魔で全く見えん!

「何かご用でしょうか?」

綺麗な女の子だ。だが、どこか寂しげにも感じる。

「ちょいと頼み事があってな。」

「はい。」

「こいつの相談に―。」

「嫌です。」

な、なに!?まだ言い終わってねぇのに拒絶された!ここは誰の相談でも受けるんじゃねぇのかよ!第一、俺の相談って何なんだよこの女ァ!

「まぁまぁ、そう言わずに。内容がキモかったら即切ってもいいから。」

「…はぁー、分かりました。不本意ではありますが。」

い、言いたい放題言いやがって!

「それじゃ、あと頼んだゾー。」

おい!てめぇ置いてくんじゃねぇ!

「ではまず、自己紹介からしましょうか。私の名前は花ノ宮 雫と申します。」

ん?花ノ宮?どこかで聞いたような?

「相手が名乗ったのだから次は貴方が名乗る番よ。」

「え?あ、おっおう。お、俺は暗木 相太だ。」

「それでは、暗木くんは何を相談に来たのかしら?」

そ、そうだ!俺はなんのために連れてこられたんだっけ?相談?そんなもんハナッからないが、とりあえず…

「こ、この部活って何をやっている所なんだ?」

「ここは相談部。活動内容は生徒や先生の相談を可能な限り受けているわ。以上よ。まさかこれが相談なのかしら?」

「あ、いっいや!ちがっ、その…。」

「用が無いのなら出ていきなさい。部活の邪魔よ。」

しばらくの間沈黙が続いた。


ガラガラ

「はぁー、何やってんだい。花ノ宮、実はこいつはこの部活に入りたがってるんだよ。」

はぁ!?ふざけんなよ!何で俺がこんな部活

を!つか、人の事置いて出ていったと思ったら何今までの会話盗み聞きしてんだよ!雪子先生!!

「そ、それは本当なのですか?暗木くん…。」

「ち、ちがっ!―。」

「そうだよなぁ?く・ら・き・くん。チラッ」

ぐはぁっ!そ、それは。

「は、はい…」

「それじゃ!決まりってことで!あとの事は任せたぞ!花ノ宮!」

「ちょっ、ちょっと待ってください!雪子先生!」

ガラガラ バタンッ!

またもや沈黙が訪れる。何なんだこの重苦しい空気は。

よし!この状況を打破すべく、男としていっちょ決めるか!

「こ、これから、ヨロシクな。」

「私に話しかけないで。それと、半径5メートルには近づかないこと。」

今の俺の勇気を返してください!

そいつはそう言うと俺を無視して窓際の椅子に座って本を読み始めた。

どうすんだよこの状況。

この女は何を言っても俺を完全に無視するつもりらしい。

「はぁー、お前、友達いねぇだろ。」

「ピクッ」

あれ?今ちょっと反応したな。本を読む動きも止まった。

「えぇ。そうよ。私には友と呼べる人たちはいないわ。みんな努力もしないで私のことを才能だの金持ちだからだのと勝手に評価をして私から遠ざかって行っただけの事よ。」

「だから、友人は…1人もいないわ。」

「あ、そのっ、悪かったな変なこと言って。」

「別に貴方に何を言われても特にどうも思わないわ」

い、いかん!フォローを!

「そのっ…さ!初対面でなんだけど…お、俺があんたの友―。」

「結構よ。間に合ってるわ。」

「まだ最後まで言ってないんですが…。」

「とにかく、部活以外のことで今後話しかけないで。」

ははは…。身が持たねぇ。

「へいへい。分かったよっ!」


そんな茶番も束の間。

このあと、俺が部に入ってさいしょの相談者が現れたのだ―。




今回で2話目の投稿になります。自分的にはラブコメとしては中々いい出会いではないかと思っております。これから相談部として主人公が出会っていく登場人物は一体どんな相談を持ち出してくるのか。

次回もまた面白い展開になっておりますので、ぜひ楽しんで読んでください。

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