第5話「お風呂」
無事、一日目の学校を終えたクレア。
クレアは家に帰っていた。
「ただいま」
「おかえりなさい、クレアちゃん。学校の方は大丈夫だった?」
「な、なんとか」
「そう、よかった。ちょっと待っててね、すぐ夕食作っちゃうから」
青葉さんはいつも通りだ。
おじ様はリビングで読書をしている。
クレアは青葉さんが作ってくれる夕食を出来上がるのを待った。
そして、お風呂。
青葉さんの家で初めてのお風呂だ。
「クレアちゃん、お風呂こっちだよ」
「はい」
青葉さんに案内され、クレアはお風呂場へ移動する。
脱衣所に入ると、そこは、とても広く綺麗だった。
「じゃあ、クレアちゃん入ろうか」
「え?」
「ん? もしかして一人で入ると思ってた?」
「あ、はい」
「ごめんね、クレアちゃん。一緒に入らせて」
「それは大丈夫ですけど」
「ほんと? ありがとう」
脱衣所から出て、お風呂場へ入る。
するとそこにはまるで、高級旅館みたいな大きい浴場があった。
まるでプールのようで泳げる広さだ。
いや、泳いではいけないけど。
そう思いながら驚いていると、青葉さんはシャワーの前に誘導していた。
「クレアちゃん、私が体洗ってあげる」
「え、いいですよ、自分の体くらい一人で洗えますから」
「そんなこと言わずに、さあ」
手を差し伸べられる。
「じゃ、じゃあ、お願いします」
クレアはシャワーの前に座った。
そして、青葉さんは、クレアの真後ろにいる。
シャカシャカ、青葉さんはタオルに石鹸を泡立てていた。
「あの一つ聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
「うん、何?」
「青葉さんって、その、私のお姉さんなんですか?」
「どうしたの今更」
「いや、学校で、先生が私のお姉さんって言ってたものですから、その、気になって」
「んふふ、クレアちゃん、私がお姉さんじゃ嫌だったかな」
「いえ、そんなことは…!」
「なら、クレアちゃんのお姉さんでいさせてほしいな。いつでも頼りがいがあって甘えられてくるお姉さんに」
「甘える…その、私、人に甘えるとか苦手で」
「じゃあ、これから一緒に克服していこうよ」
「これからですか?」
「うん、私が相手になるから。でも、甘えられっぱなしもなんか寂しいから、私からクレアちゃんに甘える時があるかも」
「…っ/// その時はなるべく接します」
「了解。じゃあ、クレアちゃん、今度は私の背中洗ってくれる?」
「あ、はい」
クレアは話してる間、背中を青葉さんに洗ってもらっていた。
それで、今度はクレアが青葉さんの背中を洗ってあげる番だ。
タオルに泡をたてて、クレアさんの背中にタオルを当てる。
ピトッ、ゴシゴシ。
何だろう、すごく柔らかい。
同性の人の体を洗ってあげる、そして、触れるのはもしかしたら青葉さんが初めてなのかもしれない。
自分の体を洗っても何とも思わなかった。
でも、人の体を洗うことはすごい、顔が真っ赤になる。
おかしい、女の子同士なのに。
しかも、青葉さんは肌が綺麗だ。
胸も大きいし、柔らかくて、吸いつくしてしまいそうになる。
どうしてあろう、どうしてこんなに青葉さんのことが魅かれるのだろう。
不思議な感じだ。
青葉さんの体を洗ってあげることはもしかしたら、私が、第一号なのかもしれない。
他の誰でもない、私が一番最初。
「……クス…」
「あ、あの、どうかしましたか?」
「んふふ、クレアちゃん、くすぐったい」
「えっ。すみません、私、人の体洗うの初めてで、加減が分からなくて」
「いいのよ、このままで。クレアちゃんはクレアちゃんの個性があるんだから。だから、このままでお願い」
「あ、はい」
クレアは初めての思い出を堪能した。
今までにない、ドキドキの体験を。
クレアと青葉のお風呂シーン。
義理姉妹だから一緒のお風呂入るのもいいですよね。
一緒に寝るシーンも入れようかなと思ったんですけど、それでは、やりすぎかなと思ったのでやめておきました。
それは、もうちょっと仲良くなってからで。
次回は学校編で、新キャラ登場かもしれないですね、とにかく頑張ります。
それでは。




