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青葉のレター  作者: ほし
5/13

第4話「学校」

「お父様、行ってきます」


「行ってきます」


「ああ、行ってらっしゃい」


青葉さんとクレアは家を出た。

これから、クレアは私立若菜女学院に通学するのだ。

今回が初めての登校。

すごく緊張していた。

新しい友達ができるか、怖い人はいないか、勉強できるかどうか。

いろいろ悩みはあったけど、クレアは青葉さんが一緒にいるということだけで少し前向きな気持ちにもなれていた。


「じゃあ、ここでお別れね」


「え、一緒の学年じゃないんですか?」


「私、こう見えてもクレアちゃんより年上なんだよ」


「あ、そうだったんですか。失礼しました」


「謝らないで。それより、クレアちゃんの担任の先生には私が説明しておいたから、安心して」


「はい」


クレアと青葉さんは学校の下駄箱で別れた。

青葉さんはサッサっと自分の教室へと向かう。

クレアは未だ下駄箱のところで立ち止まっていた。


「これからどうすればいいんだろ?」


他の生徒たちは、ごきげんよう、などと言って挨拶しながら自分のクラスへ向かっていく。

すると、突然、クレアの真後ろで声がした。


「ちょっと、そこに立ってられると邪魔なんだけど。どいてくれない?」


「あ、ご、ごめんなさい」


クレアは振り返り謝る。

すると、そこで、その娘と目が合った。

目と目が合い、お互い、立ち止まる。

綺麗な茶髪セミロング、可愛らしい瞳。

今まで会ったことないタイプの子だ。

じぃ~と見つめ合ってると、その娘は徐々に顔を赤く染めていき、返事した。


「謝るくらいなら、最初から行動してなさいよね」


そういうと、彼女は立ち去って行った。

始めから、嫌な思い出を作ってしまった。

知らない人に注意されるなんて。

もっとてきぱきと行動していれば、こんな嫌な思いしなかっただろう。

そうクレアは思っていた。

ここに立っていても本当にみんなの邪魔なので、クレアは職員室へと向かった。

そこにはいろんな先生がいて、ある先生は自分の席に座ってパソコンに集中していたり、ある先生は喋っていたりしていた。

担当の先生が誰だか分からない。

戸惑っていると、ある先生が話かけてきた。


「君は南小路さん家のクレアさんだよね」


「あ、はい」


「君のお姉さんから話は聞いたよ。さあ、教室へ行こうか」


「よろしくお願いします」


職員室から出て、クレアは先生の後をついていく。

時刻は朝の8時15分、既に他の生徒たちは教室にいるのであろうか。

歩いている廊下には人の姿は見えない。

ガラガラガラっ、先生が教室のドアを開ける。

それに続いて、クレアも一緒に教室の中に入る。

ザワザワザワ、座ってる生徒たちがクレアに集中する。


「それでは皆さん、ここで転入生を紹介します。クレアさん、自己紹介を」


「え、あ、ええと、クレアといいます。これからたくさんの時間を皆さんと過ごすかと思われます。自分なりに頑張りますのでよろしくお願いします」


無事自己紹介を終えた。

クレアは深呼吸をし、クラスのみんなの様子を伺う。

すると、ざわざわと騒いでいた。


「可愛い」


「ハーフの娘かな、髪の毛黄色いし」


「肌が綺麗」


みんなクレアに集中していた。

どうやら悪い評判は受けてないようだ。

すると、ある一人の少女と目が合った。

クレアは心の中で、あ、と声を出す。

その娘は、さっき下駄箱で注意された娘だ。

何故か顔を赤く染めていた。

何でだろう、クレアは不思議に思った。

すると先生が。


「クレアさんは、春日さんの隣の席ね」


「春日さん?」


あそこあそこと言い、先生は指をさした。

そこは目が合った彼女の隣の席だった。

とことこと彼女の隣の席に移動する。


「あ、あの、よろしくお願いします」


「よろしく。私、春日っていうから」


「あ、はい」


こうして朝のLHRは終わった。

ヒロイン登場?w

これからこの学校で何が起きていくのか、頑張り次第ですね。

クレアと青葉も学校で出会うのも書かないとですね、いろいろ違いもあるので。

それでは。

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