第3話「初めての朝」
翌朝、クレアは目を覚ました。
眠い目をこすりながら慣れない部屋を出て、階段を下り、リビングへと向かう。
そこには制服姿の青葉さんの姿があった。
「あ、おはよう、クレアちゃん」
「お、おはようございます」
「おはよう、クレア」
青葉さんの姿の他におじ様の姿もあった。
クレアは青葉さんがここ、ここと、合図してたから、指示された通りテーブルの席に座った。
「クレア、お前にはこれからここに一緒に生活することを青葉から聞かされたはずだ。だから、ここに生活する上行ってもらいたいところがある」
クレアはきょとんとした顔のまま、次の言葉を待った。
「クレア、これから青葉が通学している『私立若菜女学院』に一緒に行ってほしい。日本のことだ、クレアの知らないことがたくさんあるだろう。だから、きっと楽しめるはずだよ」
「学校…」
「クレアちゃん、大丈夫。一貫の学校だけど、私と同じ高校生だから。だから、分からないことがあったら何でも聞いて」
日本の学校。
孤児院の時でももちろん勉強した。
他のみんなも一緒に勉強したけど、クレアは大体が一人であった。
だから、知らない国で、いきなり学校へ行くのも不安であった。
「…は、はい」
本当はあまり行きたくない。
まだ日本へ来たばかりだ。
しかも、慣れてない家。
日本の同じ年齢の人と仲良くなれるのか色々不安がこみ上げてくる。
不安そうな顔をしていると、青葉さんは。
「大丈夫、私も昔はそうだったから。きっとクレアちゃんも毎日が楽しくなるわ」
「…ほんとですか」
「うん! 私が保証する」
パァッとクレアは笑顔になった。
きっと大丈夫。
青葉さんがついてるんだもの。
クレアは青葉さんが用意してくれた朝食を食べ、翌日の通学を楽しみにした。
クレア学校に行けるといいですね。
いや、青葉がついてるから行けるかw
でも、今回の学校は小学校~大学まで一貫の名門お嬢様学校なので、次話から何が起こるか楽しみです。
頑張らねば。
それでは。