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第4話 悲劇到来!

みなさんお久しぶりです。

約1ヶ月ぶりの投稿になりますが、皆様は如何お過ごしでしょうか?

それでは本編どうぞ。

「俺の名前はセシアン=ライル!そこのガキンチョの姉様だ!」

六畳一間の部屋に盛大かつ異常な自己紹介が響き渡った。あぁ、ちゃんと響くんだ。幽霊がいる部屋には音が響かないって聞いてたけど。

とにかく警察呼ぼう。まず職業「魔法使い」って何?FFとかド○クエとかに出てきそうじゃんそういう感じの職業。渋谷の路地裏で覚せい剤密売してるレベルにやばそうな職業だよね、それ。あれでしょ?通行人になんとなく難しい漢字を走り書きしたお札とか配ってるタイプだよね?そんな雑念を頭に音速回転させながら僕は携帯を取り出して1と1と0を押して発信ボタンをタップした。

「あ、もしもし警察ですか?不審者です」

「あぁ!ダメダメダメダメ!冗談だからあ!」

べちぃぃん!

抹殺のラストブリットにより光の早さで叩き落とされた僕の携帯はドスッという鈍い音と共に畳に突き刺さった。突き刺さった?!

「ひぃぃい!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!なんでもしますから許してください!ごめんなさいお金はないんです!ほら、ね?ね?」

僕はぴょんぴょんと3回ほどジャンプをさて見せた。当然小銭の音なんてしない。

「おい希。落ち着け。」

落ち着けるわけ無いでしょぉ?!

そもそも携帯なんて畳に刺さらないよ。

「ごめんなさいね、冗談なの。」

ステフと同じ濃い紫のマントととんがり帽子を身につけた長身の女はにっこり笑って見せた。

「姉上は毎回担当をする相手に会うとこのドッキリを仕掛けるのだ。その初対面ドッキリで警察を呼ばれたのは今日を含めて13回目だ。」

そんなに呼ばれてるのぉ?!

「そ、そうなんですね。分かってないけどわかりました。」

もう理解出来そうにない。ということで僕はわざわざ理解することを諦めることにした。

「改めましてセシアン=ライルと申します。ステフがお世話になっております。」

かなり優しそうな人でよかった。本当にさっきの性格だったら今頃僕はご先祖様達の元へ行っているだろう。そのセシアンお姉さんのセリフを聞いてステフは不満げに口を開いた。

「姉上よ、それは少し違うぞ。我が希の面倒を見てやっているのだ。」

そう言ってステフは誇らしげにその幼き体にはない胸をポンと叩いた。

「いやいや、お姉さんあってるからね?僕が面倒見てるんだよ?」

「む、お主今我の胸を見てたな!」

「見てないよ!君の存在すらしていない胸など!」

「なんだと!とある漫画のキャラクターが言っていたぞ!貧乳はステータスだと!希少価値だと!」

そもそも君は貧乳とかの問題じゃなくて年齢の問題なのだよワトソン君…。

そんな僕らの会話をセシアンお姉さんは優しげな笑顔で見守っていた。

「フフフ、楽しそうで何よりです。ステフのここまで楽しそうな顔を見るのは久しぶりです。」

「うむ!希との暮らしは実に愉快だ!姉上も泊まっていくといい!」

「じゃあそうさせてもらおうかしら」

ちよつとまつてくだぱい!(ちょっと待ってください)僕の決定権は何処へ?ステフは僕が困るのを計算しての発言だったのかこちらを見てニヤニヤしている。ふっ、僕はその苦難を難なく乗り越えてやるさ!

「んーこんな綺麗な人が家に泊まるなんて!学校でクラスに自慢できるじゃないか!」

渾身のドヤ顔を見せつけてやる。どうせ悔しそうな顔をしているのだろう。

ぬぁん…だと…?!ステフの顔は満面の笑みに満ちていた。そんな…僕が計算ミスをするなんてありえない!数学の授業以外では!今日だって特売品のもやしの合計金額を一瞬で出せた!

「希よ。1つ、いや2つお主は思い違いをしているぞ。そもそもお主がそんな話を出来る人なぞ…学校には一人も居らぬではないか!」

ぐはぁあっ!そう来たか、確かに僕にはそこまで親しい友達はいない、よく話すといえば滝沢くんだけだ。しかしその発言以外に何が間違っていた?

「では二つ目だ。お主が今日買ったもやしの値段は9円だ!九九なら小学二年生からできる!」

終わった。小学生レベルの見た目の女の子に小学生二年生以下の扱いを受けるとは。僕はがくりと膝をついた。

「まぁこんな感じだ。」

ステフはセシアンお姉さんのマントの裾をクイクイと引っ張りながら楽しげに話していた。

「ごめんなさいね希さん。少し強気で扱いにくい部分があるとは思いますけど、引き続きお願いしますね。」

そんな社交的にさん付けかつ敬語でお願いされたら断ることができない。

「わかりました(分かってないけど)。まぁ今日は泊まるなりゆっくりするなりしていってください。」

結局セシアンお姉さんは泊まっていくことになった。そして長い夜が始まろうとしていた。

つづく


第4話いかがだったでしょうか?

今回はお姉さんが登場しましたね。

長身ということ以外はルックスの説明はしていませんのでその他はみなさんのご想像でお楽しみください。

ステフの予測変換で「ステファン・ポンポニャック」と言う名前が出てきてポンポニャックという柔らかそうな名前に一人電車で笑ってしまい恥ずかしい思いをしました(笑)

感想や誤字脱字の報告などあればお願いします。

これからは仕事も入ってくるのでできる限り多めに投稿して行こうかなと思っております。では次話でお会いしましょう。ノシ

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