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第3話 書店の救世主!滝沢くん!

第3話です。

私は短めのものを気まぐれで投稿しておりますのでベストな長さがあればコメント欄でご感想等もお待ちしておりますのでお願いします。

学校は川と商店街を超えた町外れにある。ステフは透明魔法が使えたのでそれを使って学校にいる間は透明のまま僕の横に張り付いていた。

 何事も起こらない事も大切だと学んだ気がする。なんて僕が思うわけがない。波乱万丈めちゃくちゃ生活が僕の幼少期からの夢だ。

 「そういえば、魔法を継続しながら他の魔法を使ったりできるの?」

 興味本位で聞いてみればステフの表情は瞬く間にかわり、誇らしげに説明を初めた。

 もちろんだ!しかし同時に二つの魔法を発動するだけあって体に掛かる負担は大きい。後から使う魔法の威力や範囲、規模は限られてしまうのだ。」

 ステフはだんだん俯いてゆき、ハキハキしていた声 もだんだ ん勢いを無くしフェイドアウトしていった。

 はじめのやる気はどこにいったんだ。気を毒に思った僕は出来るだけ彼女の機嫌を治すために頼ってやることにした。正確には僕が魔法を見たいだけだ。

 「じゃあ移動魔法をお願いするよ。ステフの魔法はすごいからな。」

 棒読みなことに気づかないその幼い少女はパァっと表情を変えて腕をポンと叩いた。

 「はいわかった!どちらへ行きやしょう!」

 なんで江戸っ子風なんだ。

 「行ける範囲は?」

 「透明魔法の継続効果で範囲は木原書店までだ。家は圏内だが、よって行くか?」

 そして最近ブームになっている映画のネタを思いつき僕の渾身の一発!

 「僕も同じこと考えてた!」

 「そのブームはもう過ぎた。」

 「はい」

 ブームは過ぎていたらしい。時間が経つのは早いななんて考えながら僕らは書店へむかった。



 『アナウンサーと雪だるまの王様』の話題に浸っていると魔法を使うまでもなく書店にはついてしまった。書店ではお互い好きなものを探そうと別行動を取ることにした。大丈夫、雇い主である僕には透明魔法を使っていてもステフの姿は目に見える。

 長年の夢が叶って上機嫌な僕は両手をポケットに突っ込み少しカッコつけながら小説コーナーへ向かった。


 最近はタンス預金の家族が多いせいか景気が悪い。僕の好きな本屋の物価にも影響が出始めた。なので予算も考えて中古品で我慢することにした。

 お気に入りの連載小説の置き場につき持っていない巻から先を保存状態が良いものを選んでとっていく。

 「あれ、この本って10巻までだったっけ?」

  独り言をつぶやきながら目線を上げてみればそこには続きの3冊が1冊づつ残っていた。しかし、この本棚は無駄に縦に長く、ジ〇ンプコミックを1冊ちょうど入れられる高さ仕切りが12段にも縦に並んでいて普通の人では届くはずもない高さだった。それに僕希望の本は12段にあった。つま先立ちで手をめいいっぱい伸ばすものの身長162cmで平均身長を下回っている僕の手は12段はおろか10段にも届かなかった。

 初めての出来事のように行っているがこれはよくあることだった。そして、いつも彼はやってくる。

 僕の横に大きな影がゆらりと現れる。そしてその影の主から発せられ る野太く重みのある声。

 「やっぱり瀬乃橋か、12段目の本?3冊とも買うの?いつもすごいね。」

 そういって優しく本をとってくれたのは同じクラスの滝沢くんだ。僕が強い信頼を置くバスケ部のエースだ。

 「滝沢くん、ありがとう。何もすごいことなんてないよ。僕はただ何もせず本を読んでるだけだよ。滝沢くんこそ1年生でエースの座をもってるじゃないか。」

 僕らは二人にこりと笑った。

 だが男二人が書店で笑い合うなんて気持ち悪い。自分でも思ってしまった。

滝沢君と別れた僕は会計を終わらせた。と、そろそろ帰らなければ行けないかもしれない。ステフを呼び出すのは念じるだけでいいと言っていた。てか念じるってどうやるんだ。あれか、こころを無にするってやつか。

心の中で「おいでーおいでおいでおいでー」と唱えてみた。

「よし、かえるか。」

本当に来たぞこの女の子。

魔法との出会いに心を踊らせて家に帰った。

部屋のドアを開けるとそこには一人の女の人が立っていた。

「遅ぇよ…ったく。いいか!よく聞け!俺の名前はセシアン=ライル!そこのガキンチョの姉様だ!」

なにこれ楽しい。 つづく



今回は希くんの日常がわかるお話でした。初めてクラスメートが登場しましたが、お姉さんの件が終わったら次々登場させようと思っています。

ではまた次回

See you and Good luck♪

Have a nice day!!!

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