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「聖なる声を聴かせて」/「風の証明」
「聖なる声を聴かせて」
貴方の唇の動きを読んでいく
声にならない言葉
この若き娘は 寿命だ
ねぇ神様助けてよ この子を助けてよ
私の命上げてもいいから
胸が苦しくて何も聞こえない悔しさに
臍を噛んだ
こと切れた貴方の穏やかな死に顔を見て
涙が止まらなかったけれど最期「今まで……」
そう聖なる声を聴かせて
「風の証明」
吹き抜けよ風 私の身体を
あの忌々しき日に起こった出来事の様に
お前の前では私はあまりにも無知で愚鈍だから
声が聴こえる 幻だろうか 頭に直接
僕だけに話しかけてくる
お前に力を少し貸してやろう だから自死するのはお止めと
現実?それとも夢?
目覚めてみると胸がすっきりとして呼吸が楽だった




