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「あの日見た空は」/「シビア」
「あの日見た空は」
あの日見た空はどこまでも広く
そして青かった
凍える様な寒さの中で白い息を吐き出し
その吐息も凍るほど 北の大地の冬は厳しい
あの空はとても高くて
僕なんかがいくら手を伸ばしても届かない
だけどいつか
あの青空の向こう側に行ってみたいんだ
流れゆく雲がゆったりと僕等を見つめている
「シビア」
この世界は食うか食われるか
物書きとしていつまでも虹を追いかけたいよね
勝ったり負けたりそんな事は気にしなくていいけど
それでもプライドが傷けられるのは耐えがたい
だからこそ書き続ける
限界なんて見える物じゃないんだから
僕等みんな夢追い人 素敵なライバルに憧れる
それって素晴らしい事




