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プロローグ
《モンスターやトラップが跋扈するダンジョンをこの手で創り出す》
それが幼い頃の俺の夢だった。
幼かった俺はよくRPGゲームを一人で意気揚々と楽しんでいる普通の子どもだった。
そしてある時、俺は兄貴の持ってるゲームに食い入った。とても斬新なそのゲームは魔王となってダンジョンを創り、生意気な勇者を倒すものだ。
俺は『魔王』という響きに憧れたのか、今までない『勇者』を倒すことに惹かれたのか分からなかったが、異常にやりこんだ。
そのシリーズの全作を完全網羅してしまうほどに。
そして今、俺はどんな勇者も恐がるという魔王になった。いや、魔王という表現があってるかよく分からないな。ダンジョン創ってモンスター生んで勇者倒してるだけだし。
とにかく俺は夢が叶った。最初はとても喜んださ、幼い頃から毎日思っていた事が実現したんだから。しかし、最近は違った。
モンスターの数を増やしたり、モンスターの食糧もいる。やることは山のほどある。しかし、『勇者が来ない』なら話しは別だ。
戦う相手のいない世界など意味がない。俺は強くなり過ぎた。この《ゲーム》のトップクラスになるほど。
そう、ここはゲームの世界。俺はそのトップクラスのプレイヤー。




