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自慢の娘

「もぅ!」私はプクッと膨れた


「それはね」そう言うと また真剣な顔になり


私は ゴクリと ツバを飲み込んだのでした




「それはいつか きっと見つかる日が来るわ」


「え〜 母さん意地悪だ!!」


「意地悪で言わないんじゃないのよ」


「ぢゃあ 教えてくれてもいいぢゃない!」


「教えてもらうものじゃないのよ」


「ぢゃあ どうやって見つけるの?」




「それは2人で見つける物 だからなのよ」


「え? 2人で? 誰と?」


私が不思議そうな 顔で母さんに聞くと


母さんが 自分の胸に手を当てて


「そう お姉ちゃんの事を 心から


愛してくれる人と 出会った時よ」


「私を心から愛してくれる人と?」


そんな人 本当に居るのかな?


私は急に不安になり 俯いた





すると母さんが私の両肩に手を置いて


「大丈夫よ 貴女は私の自慢の娘だもの」


そう言ってニッコリ笑った


「母さん・・・有難う」


「さあ 食事終わったなら お風呂入って〜」


「もぅ 折角感動するいい場面だったのに〜」


「あら そうだったの⁈ 」




「ところで 父さんはまだ帰ってないの?」


「町内の人達と 飲みに行ってるわよ」


「ぢゃあ帰りは また午前様だね〜」


食器を洗いながら 母が顔だけこっちを見て


「あの人も たまには息抜きしないとね」


「流石 母さんは寛大だな〜」


「フフフ 褒めても 何も出ないわよ」


「ちぇっ 残念〜」





そして 私はお風呂に入り 部屋に戻ると


ベッドに横たわり 天井を眺めながら呟いた


「私を心から 愛してくれる人か〜 」


「素敵な人なら いいんだけどな〜」


そんな事を考えながら 横になっていると


何時しか 眠りに就いていたのでした





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