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目に見えない物

きっと母は聞かなくても 分ってるんだろう


私が 断らなかった事を・・・


部屋に戻った私は 直ぐ眠りに就いたのでした





翌朝何時もの様に 聡子と通勤路を歩いていた


「ねぇ 聡子」


「ん?何?」


「大切な物って 何だろうね?」


私の意表をついた 質問に聡子は


呆気にとられていた




「朝から どうしたの?」


「いや 何だろうと思ってね」


「う〜ん」と聡子は眉をしかめて頭を捻ると


「やっぱり お金かな?」


思いもしないその答えに 私はガクッと


肩を 落とした


「いや そうぢゃなくて そりゃあ お金も大切


だけど〜」





「フフッ 冗談よ 冗談 そうねぇ〜 私的には


大事な物と言えば 目に見えない物かな?」


「え?目に見えない物?」


「うん 例えば 友情とか愛 思いやりや心とか


他にも 色々あるじゃない」


「あのさ 私 ずっと思ってたんだけど


聡子って聞いてて 恥ずかしくなる様な事を


平気で言うわよね」





すると聡子は顔を真っ赤にして


「もぅ!折角真剣に答えたのに知らない!」


「ゴメン ゴメン冗談よ〜」


「フン!」聡子はそう言って頬を膨らませて


口を尖らせたまま 横を向いた





「でもそうだよね 母さんが言いたかったのは


そう言う事なのかもしれないわね」


私が一人で納得して 頷いてると 聡子が私の


服の袖を引っ張りながら 聞いてきた


「え?何々?何一人で納得してるのよ」


「あ いや 聡子の言う通りだなと思ってね」





「もぅ 何よそれ〜」


聡子はブツブツ言いながら 電車乗り場へと


去って行った その 聡子の後ろ姿を


見送りながら 私は 会社に向かった


目に見えない物か〜 成る程ね〜


と呟きながら・・・




職場で甲斐君は 私と一度も 目を合わす事は


無かった まあ 今に始まった事じゃ無いけど


それなのに 何故か それが 気になった


そして それを何故私が気にしないと


いけないのよ!


等と考えてる自分が恥ずかしくなった・・・




仕事も終り 家に向かい歩いていた


帰り道に甲斐君が 隠れてるんじゃない?


時々 キョロキョロしながら 歩いたが 結局


家に着く迄 甲斐君の姿は見当たらなかった




なんだ 今日は居ないのか


べ 別にガッカリしてるんぢゃないわよ!


居るかなって 思っただけで!


ハァ〜 私は誰に言い訳してるのよ・・・


そして私は 家に帰って来たのでした




その時 会社からずっと私の跡をつけて来た


甲斐君が 建物の陰から現れると


私の家の前迄来て 呼び鈴を押す事が


出来ずに帰ったのを 私が知る由もなかった










































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