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そしてドアを閉めて テーブルを挟み 聡子の


前に 私が座ると 開口一番 聡子が言った


「私 あの人と別れようと 思ってるの」


真剣な聡子の目を見て 唖然としたのでした





一瞬唖然とした 私だったが 直ぐ我に返り


「どうして 別れるの?」


聡子を見ながら 言い寄ると


「だって 和代とギクシャクしたくない」


「ダメ ダメ それに そんな理由で別れたら


今度は 私が聡子とギクシャクになるわよ?」


肩を竦めて 言うと 聡子は俯いたまま呟いた





「だ だって・・・」


「もぅ!私は大丈夫よ 未練も無いし


引きずって無い 別れて直ぐ 忘れたし!」


自分で嘘だと 分っていた だけど こうでも


言わないと 聡子が 納得しないと思ったから


「でも でも・・・」





この時 映画のチケットの事を 思い出して


机から取り出すと ピラピラと見せながら


「実は 私ね 映画に誘われてるのよね〜」


「え?映画に?誰から?」


「会社の同僚の男からよ!」


親指を立てて そう言うと


怪しい と言った顔つきで 私を見ながら


「でも 今迄映画に誘われそうな 男が会社に


居るって 一度も 聞いた事ないわよ?」


「え?そ そうかな?」私が慌てて言うと





「うん 初耳だよ」


こういう所だけ 聡子は昔から鋭いのよね


私が返答に困っていると ドアをノックする


音が聞こえてきた


いい所に母さん来てくれた!ホッとして


「あ はい 母さん どうぞ〜」





「お邪魔するわね〜」


母さんが部屋に入って来ると 聡子は座り直し


少し 緊張した 顔つきに変わった


「どうぞ 聡子ちゃん」ニコッと笑い紅茶を


聡子の前に差し出した


「ど どうも 有難う御座います」






そして母が私の持ってるチケットに気付くと


「あら?その映画のチケットは・・・」


「母さんは もういいから 紅茶有難うね」


背中を押して半ば強引に 部屋から追い出した


危ない危ない 母さんには聡子を映画に


誘うって 言ってるのよね〜





「ふ〜」息を吐いて 聡子の前に座り直すと


「何も 追い出さなくても いいのに」


「いや そんなつもりは・・・」


「それとも 私に聞かれたら 何か


マズい事でも あるの?」


私はギクリとして


「無い 無い ある訳ないじゃない」




すると聡子が フフッと鼻で笑い


「やっぱ あるんじゃない」そう言い切った


「え⁈ 無いって 言ってるじゃない」


「自分では 気付いて無いと思うけどね


和代は嘘をつく時の 癖があるのよ」


「え?」紅茶を飲もうと 口まで持ってきた


手が止まった


「マヂで?」


「マヂで」聡子はニッコリ笑って言った


「分ったわよ 実はね・・・」と甲斐君との


事を 一部始終聡子に話したのでした





























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