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お見舞い

「全くお姉ちゃんは調子いいんだから」


母は呆れる様に言うと 部屋を出て行った


そして 仮病の休日が始まったのでした




部屋着に着替えて キッチンに向かうと


パンの焼ける 良い香りがほんのりと 漂う


何時も私の元気が無い時に 母は私の好物の


ホットサンドを作ってくれる


私は母の作る ホットサンドが大好きなのを


知っているからだ


テーブルには珈琲が淹れてあり


母が笑顔で 言った




「直ぐ出来るから 珈琲でも飲んでなさいね」


「うん」


「今日は家でのんびりするといいわ」


「有難う 母さん」


朝食を食べ終わり 食器を洗おうとすると


「いいから今日はのんびりしなさい」


母にそう言われスポンジを奪われた


「でも 食器洗うくらいは」


「何時も手伝ってくれるんだから 今日くらい


ゆっくりしなさい」





「有難う 母さん」


母に聞こえない程度の声で 呟いた


「何? 何か言ったかしら?」


「ううん 何でもない〜」


私は部屋に戻りパソコンの電源を入れて


ベッドに転がった


この前録画した ドラマまだ見てなかったわ


横になりドラマを観ていると


私は何時の間にか 眠りに就いていた




そして母の声で目を覚ました


「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」


「ん!? 私寝ちゃったんだ」


「そんな事より 大変よ!!」


「え?何が大変なの?」


「お見舞いよ!お見舞い!」


「え?お見舞い?」


「そう!お見舞いなのよ!」


母の迫力に私は呆気にとられた




「いいから早くベッドに 横になって!」


私は母に体を押されて ベッドに横になった


「ちゃんと布団被って 横になるのよ!」


「はいはい」それにしても 何であんなに


慌ててるんだろう?そうか 聡子が来たのね!


それであんなに 慌ててるんだわ




でも昨日の今日で 一体どんな顔をして聡子に


会えばいいのよ


でも私が悪い訳じゃ無いんだから!


そうよ 普通にしてれば いいのよ!


でも・・普通にって言っても・・・


考えが 纏まらないまま 母がやってきた




「お姉ちゃん起きてる?お見舞いに


来てくれたわよ」


なんと・・白々しい・・・


「起きてるよ どうぞ」


布団に包まり 背を向けた


「お姉ちゃん こちらの方が」


母さんったら聡子相手に どうしてあんな


言い方するんだろ?


布団の中で首を傾げた時だった


聡子じゃない声が聞こえてきたのは・・・









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