表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命のカードを引くギャンブラー~王都カジノの少女賭博録~  作者: レブラン
1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/15

5話 初めてのギャンブルと数字を操る運命のルール

「ではルールの説明に入る」


 大男は中央にあるカードの束を持ち上げ裏返す。

 カードの中心に数字の1と書かれ、数字以外は無地のまま。

 そのままテーブルの上に束のカードを一枚ずつ見えるように広げた。


「カードにはそれぞれ1~20と書かれた数字がある。同じ数字は一切ない。これを数字が見えないよう全て裏返し混ぜる。そしてバラバラになったカード一枚を()くりそのカードは自分の物となる。これを互い交互に一回ずつ行い合計五回カードを引いて、合計値の高い方が勝ちとする」


 つまりは運悪く1~5までを引いてしまった場合、合計数値は15。

 相手が一枚でも16の数値、または最終的に合計16以上なったらこちらの負け。

 単純に数字の高いカードを先に引けばいいわけね。


「これを三戦行い、先に2勝した方が勝利とする。引き分けの時は勝利者が決まるまで続投だ」

「わかった」

「最初は互いにカードを混ぜてもらう。ちなみに2戦目以降は俺がシャッフルするからな」


 二十枚の束になっているカードをトワイラがシャッフルしあたしに渡した。

 あたしは彼の触った所が嫌なのでテーブルに置きカードの側面を持ち何束かに分けてのシャッフルした。

 シャッフルし終えると大男はカードをテーブルへ一面にバラバラに広げた。

 どこに何の数字があるかわからないが、それは互いに同じだろう。


「先制は挑戦者の嬢ちゃん」


 テーブルの上には全部裏側のカード20枚バラバラに置かれている。

 どれが高い数値かもわからない。手のひらは緊張からか汗が出てるのが分かる。

 どうせわからないんだ、なら適当に1枚を捲った。


 14。


 良くも悪くもない数字……。


「俺だな」


 トワイラは手のひらをカードにかざし、カード全体をゆっくりと周回したあと1枚捲った。


 8。


 よし、こちらが6だけ数字が高い。

 あたしは次も適当に捲る。


 10。


 トワイラは再びゆっくりと周回させ捲る。


 6。


 その後もあたしは相手よりも高い数値を出し続け、数字はこうなった。


(先)フェル14、10、11、9、17合計61

(後)トワイラ8、6、2、7、4合計27


「よし、まずはあたしの1勝」

「なに喜んでんだ? まだ1戦目だぞ」

「約束はわかってますよね。あたしが勝てば」

「ああ、そこの女らは解放してやるさ。だけど俺が勝てばお前は一生奴隷だがな」


 わかっている。だけどこの2戦目で勝てばあたしの勝ちだ。


「さあ2戦目行くぞ」


 2戦目、今度はトワイラの先攻。

 またもやカードの上ゆっくりと撫でまわすように動かし、止まった先のカードを捲る。


 10。


「チッ」


 悪くない数値ではあるのになぜ舌打ちをしたのかは疑問だ。

 そんな事を気にせず何も考えず適当に捲ろうとカードに触れるとほんのり温かさを感じた。

 不思議な感覚を覚えつつも捲ってみると9のカード。

 1戦目と同じカードだ。


 トワイラ2枚目13のカード。

 2枚目あたしは引くと16のカード。

 トワイラ3枚目12のカード。

 3枚目あたしは17のカード


 この2枚は暖かさも何も感じなかった。


「ここまでは嬢ちゃん42。トワイラ35。嬢ちゃんの7点勝ちの状態。おいおいトワイラ。お嬢ちゃんになに負けてんだよ」

「うるせえよ。次だ次! 2戦勝てばいいんだ」


 思わぬ接戦で、他のテーブルで行われていたギャンブルを中断し、客が皆あたし達の様子を見に来ていた。


「人気者だなフェル」


 あたしはトワイラを無視する。

 こんな人と言葉を交わしたくないと思ったからだ。


「仕方がないな。ほら11だ。もうじき客商売につくんだから色気出すために笑顔を見せろよ」


 あたしは再び無視しカードを捲ろうとすると指先からピリッと電流が走る感覚を味わう。

 思わずカードを指を離したが、改めてそのカードを捲ると2のカード。


「まさか2とはな。2、最弱だぞははっ」


 現在入手している数字はこのようになっている。


(後)フェル9、16、17、2の合計値44。

(先)トワイラ10、13、12、11の合計値の46。


 トワイラとは2点差。

 残り出ていなくてもしトワイラが逆転されない数字を出すなら19以上。

 お願い、18以下が出ますように。


「これかな?」


 トワイラが捲った数字は……18。

 これであたしが20を出せば同点。あたしはカードに触れようとした矢先、指先に先ほどの電流が流れる。別のカードに触れようとしたら温かさを感じた。そして何も感じないカードもある。

 どういうことだろう?

 そう思いながら温かさを感じるカードに触れ捲った。


 14。


 負けが決まった。

 ただ、カードに対して気のせいじゃない事、ある疑念が生まれた。

 それは次の3ゲーム目であたしは確信する気がする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ