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純白のギャンブラー(改稿前版)  作者: レブラン
2章

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25話 合計36の死

「では2戦目に入ります」


 配られたカードはA、4、Jの合計16。

 4を捨てれば合計値12になり確実に揃う。

 気になるのはあの女だ。

 顎に指を置きどうするか悩んでいる様子。


「これなら……カードをまた3枚お願いします」


 また3枚!?

 よっぽど悪かったのか、それともまた私のミス狙いを誘っているのか。

 それともジョーカー狙いか。


「良い手」


 まずい……。

 ――――――――まずい!?


 誰がまずいって思ってしまったの?

 私が?

 なぜ、そう私は思ってしまったの。

 先ほどのミスを未だに引きずっているせいか、この女の言葉や動作が私に迷いを生じてしまう。

 こんなド素人相手に不利?

 イライラする。どうして私が……!

 私は、誇り高きセブンズミラーの幹部の一人。ムエルニですの!

 私の番では4を叩きつけるように捨てた。


「さあ! 私の番は終わりですの!」


 周囲からしたら私は鬼気迫る表情に見えるでしょう。

 もちろん私もそんな自覚はある。

 そうさせたのはこの女なのだから。


「ふふ。面白くなってきたわね。フェル、あなたはどう対応するのか見物」


 リーシャ様は彼女に手を差し伸べるように向けた。


「コインの排出を開始します。フェル・ラグンダルト様から」

「そうですね。なら白のコインを表で」


 ここは止めずに様子見でコインを温存すべきだろうか。

 いや、1勝でも先手を取ればその分優位に立てる事ができる。

 ギャンブルにおいて、その優位性や精神的余裕は尋常じゃないほど大きいことを、私自身わかっているじゃない。


「同じく白のコインを裏で」


 再びあの女も同じように白のコインを出すと、巻き返すように私も白のコインを出す。

 まるで前回の競り合い合戦のようだ。

 しかし、前回と違い今回は枚数は同数。

 先手に出したあの女の白コインは無くなるのは必然。


「白コインはないので、ここまでですね」


 まだ赤と青コインは残っているが諦めたのか。

 私の番となるが当然パスを宣言。

 コインを切り出すかと思いきや反応がない。

 手札が公開され、フェルは9、A、6、5、7、8。


「フェル・ラグンダルト様、合計数値36。対してムエルニ様12。目標値に最も近いムエルニ様の勝利となります」


 呆気なく2戦目は終了した。

 これで1勝1引き分け。

 やはり気のせい。私がこんな小娘相手に負けるわけありませんの。


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