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純白のギャンブラー(改稿前版)  作者: レブラン
2章

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24話 再戦の火蓋と譲れないプライド

「皆様お待たせいたしました。これより開催されるメインディッシュギャンブル。サーティーンズ・デスを執り行います」


 そうモニターに向かい宣言をするリーシャ様。

 片手に持っていたデックを机の上に置き、前回同様に弧の字に広げた。

 カード自体は新品だが前回と同様にジョーカーを含め五十四枚のトランプ。

 ルール説明を一通り行われるが、勝利条件は2勝となる。

 二人なので先に2勝したほうが勝利に変わった。

 カード、コイン枚数変更はなかった。


「最後に、今回も不正が行われた事実が発覚して証明されれば失格よ」


 不正はしない。

 前回はこのフェル・ラグンダルトに見破られてから、ギルド内での職員達の私への接し方は変わらずだが明らか違うのが見る目だ。どいつもこいつも口には出さないが、目から明らかに小馬鹿にしてるのがイライラする!

 そして今回私が負けたら降格。一般職員底辺へと堕ちる。

 目だけではなく本格的に態度まで出てるだろうと言うのが目に見える。

 実力で叩きのめして、私が上だと言う事を見せてやるの!

 先攻か後攻かで決めるためカードが引かれ、私の先攻となる。


「――ではカードを配ります」


 リーシャ様はデックをシャッフルし私とこの女にカードを配り始める。

 3枚を受け取り手札を見た。


 8、10、3の合計21。


 あまり良くない手。この手は下手に減らさず増やすのが定石。

「あっそか」そんな間の抜けた声がしたのはあの女(フェル・ラグンダルト)だ。

 どうやら私が手札を伏せずに見ていたので、客はいないのにカードを伏せて少し捲っていたようだ。いや、いないというのは語弊(ごへい)か。場所は違えど、客は別の場所で私達をギャンブルを見ているのだから。


 まあこの前のように私達の上空からなので、カードを浮かせでもしない限り、覗き見ることは不可能だろう。

 しかし前回といい、今回のこれといい、完全に素人ね。

 二対一になったとは言え、やはり私が負けたのには未だに腑に落ちない。


「初手は3枚いただきますの」


 ふふっ。

 嬉しさのあまり思わず私は口元を上げてしまう。

 手札に来たのは10、7、そしてジョーカー。

 現在の手札合計は38。つまり攻守ともに完璧な布石。

 あの女は悩んでいるようね。


「んー、あたしも3枚下さい」


 カードを受け取ると、嬉しそうな表情をした。

 もしかして近い数字になったとか?

 12か14いや枚数的に私と同じぐらいと考えれば30台。

 となると私と同じ38か40かもしれない。


 コイン排出ターンに移る。

 私は排出しない事を宣言した。


「そうですね。ならあたしは赤の裏を1枚」


 様子見ともせず、いきなりだしてくる。

 -3と言う事は多め?

 と言う事は、相手の手札は自然と13倍数値に近い数値となるはず。

 私はジョーカーを出した。


「勿論あなたのカードを1枚捨てさせてもらうの」


 選ばれたカードは3。

 これで確実に遠のいたはずだ。


「それでは手札開示ショーダウン」

「私の手札は38なの。私のか……え?」


 彼女の手札はJ、J、10、5、4の合計41。

 いやコイン分を引けば38。


「両者、引き分けとなります」


 私がジョーカーを出さなければ勝ててた?


「まさかあなたこれを見越して?」


 首を横に振り否定する。


「たまたま運が良かっただけです。手札も悪かったし。こうしてくれたらいいなって思いながら」


 確かにこの女の言う通り、私がジョーカーさえ出さなければ自滅していた。

 こちらの完全な凡ミス。

 しかしそれでもコインは出すか?

 疑念が私の頭をよぎる。


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