18話 2戦目油断大敵
「やった、まずは1ポイントゲットです!」
ユエルはブイサインをしながら勝利を喜んだ。
カードは回収され、2戦目未使用デックの上から再び配り始める。
♦4、♣7、♣8。
今回は手札が良くない。
「二巡目、次はフェル・ラグンダルト様から」
「2枚交換で」
「ちょっとそれはルールにありませんことよ」
あっ、そっか。忘れてた。
ルールにはカードを増やすのと減らす二つのみだった。
「なら1枚追加で」
♣10が加わり29に。
ムエルニは交換なしを宣言するがやはり表情には出ない。
ユエルは1枚捨て、困っている表情から嬉しそうな表情をコロコロ変える。
「ではコインの排出をフェル・ラグンダルト様」
近い数値にするとわかっているが、このまま動かないわけにはいかないだろう。
あたしは赤のコインを1枚裏側で出した。
「へぇ、-3という事はかなり近い数字と見て取れるわね。潰すわ」
勘が鋭いのかムエルニが同じ赤のコインを表側で出してくる。
あたしはこれ以上コインを減らすのは得策ではないと思い、コインを出すのを渋ってしまった。
そのままムエルニの番になるが、再びパスの宣言をしてユエルへ。
「そうですね。自分もパスですかね」
「ならその鼻を折らせてもらうわよ。ユエル・タニアあなたのカード1枚捨てなさい」
「ああああああ、そんなぁ……」
そんな悲痛な叫びとともに2戦目は終了した。
あたし:♦4、♣7、♣8、♠A、♣10、コイン-3の合計値30
ユエル:♥10、♦6の合計値16
ムエルニ:♥Aと♣Jの合計値12
結果、数値が一番近くだったムエルニが勝利した。




