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純白のギャンブラー(改稿前版)  作者: レブラン
2章

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17話 1回戦目素人

「フェル、フェル。隠さないと隠さないと」


 手を上下左右に泳がせ、空を切るように慌てふためいていた。

 あたしは隠すの意味が理解できず首を傾げた。


「カードです。そんな堂々と見ていたら流石に客からカードが丸見えですよ」


 丸見え?

 確かに二人を見るとカードは台の上に伏せ、数字が見えないようにしているが。


「全く、素人丸出しですこと。基本自分しか見えないように手をカードに覆うように伏せ、自分だけ見えるように捲るんですの」


 理解していない様子にムエルニさんは小馬鹿にするように鼻で笑い。

 観客からもクスクスとせせら笑いが聞こえる。


「そうなんだー。確かにこうすれば自分だけしかカードが見えない。ありがとう二人とも」


 嫌味かと思ったが、これは卓の常識らしい。

 あたしがお礼を言ったら、少し照れたのかそっぽを向いた。


「続行します。ユエル・タニア様。カード排出はどうしますか?」

「します! します! この1枚増やしてくださいです!」


 ユエルの表情は打って変わってニヤニヤとした表情に変わる。

 あからさまに良い手が来たのがバレバレ。


「次はあたしだけどなしで」

「私もパス」

「全員、カード交換終わりました。次にコインの排出。ユエル・タニア様」

「んーパスで!」

「同じくパスで」

「初手なのでここは様子見をしたほうがよさそうですのでパスで」

「全員の順が終わりました。では手札開示、ショーダウン」


 あたし♠J、♠8、♥2。合計値21。

 ユエル、♥K、♠9、♦3、♦2の合計値27。

 ムエルニ、♦10、♥8、♣2の合計値20。


 これだと三人とも一番近いのは26だから、ユエル1、あたし4、ムエルニさん5となると――。


「初戦、目標値が一番近いユエル・タニア様の勝利」


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