なんか台本にないことをされてる…?
うーん。長くなりそうなので分割。
それにもう10日くらい投稿してないので。
「味覚だけで当てろ!?効き味覚選手権ーーー!!!」
「「「イェーーーーーイ!!!」」」
撮影がスタートして、司会のユウタさんがタイトルコールをすると俺含め残り三人で拍手をする。
……ウルフェンさんの拍手だけ“パチパチ”とか“パンパン”じゃなくて“パァンッ!パァンッ!”という破裂音みたいなのがちょっと恐ろしい。
席順はカメラから見て左からウルフェンさん、俺、アスカさんである。
小さい俺を真ん中にすることで、見栄えを良くした感じだ。
「皆さんどうもこんにちは。司会のユウタだよ♪本日は普段から料理をしている男たちに集まってもらいましたー!」
「いやしてるって言ってもなぁ…。料理って言って良いのかわからん雑なもんばっかだし、サボる時は普通にサボるし」
「俺もっすね。真ん中の娘に比べたら、俺もウルフェン先輩も正直ペーペーも良いとこな気がするっすよね…。あんな旨い飯食わしてもらったし」
左右から俺に視線を浴びせながらそんなことを言う二人。
「家で普段してるなら、それだけで立派だと思いますよ?サボりたくなる時も当然あるでしょう。巴さんとかヤバいですよ?食欲わかないからって、普段まともに朝食摂らないとか言ってました」
「あ~。巴ちゃんは意外とそういうとこあるねぇ」
「マジですか」
「マジっすか」
ユウタさんは巴さんと同期な為、彼女のことはよく知ってるようだった。
「では雑談はそこそこに、皆さん自己紹介をお願いしまーす」
「はーい。どうも!可愛さ超新星爆発級の男の娘!スハ・ノヴァです~。よろしくお願いします~!」
「うーん。この声、やっぱり君女の子では?」
「両隣二人が言うのはわかりますけど、ユウタさんは初めて会った時にトイレで証拠を確認してるでしょうが…」
どうやら俺にモノがちゃんとあると知ってても、信じきれないらしい。
「ウォーーーンッ!俺はウルフェン・ロー。筋肉モリモリマッチョマンの狼獣人だ!?今日もよろしくぅ!」
「おー!見事な遠吠え」
ウルフェンさんの挨拶はシンプルながら力強い。声も渋くカッコいい感じだから、迫力がある。どういうキャラクターなのかある程度わかるようになっているな。
それに比べると俺って情報量エグくね?
「公爵目指して今日も気合い入れて行くっす!どうも!ヴィンテージ・ネル・アスカ子爵っす!」
「アスカさんって子爵だったんだ」
「おう!こっから成り上がろうと頑張ってんだ」
アスカさんは貴族ネタを使った挨拶か。
子爵っていうと確か下から2、3番目辺りの爵位だったか?
「それでは挨拶も済んだところで、ルールの方を説明していきたいと思います。皆さんにはこれから、お出しする料理を一口ずつ食べていただきます。一体何を食べたのかを当てていただくシンプルな企画となっているのですが……もちろんただやるだけでは面白くない!ということで、皆さんには目隠しとヘッドホンをしてもらいます!情報が味覚だけの状態で、果たして当てることが出来るのでしょうか、というのがこの企画の趣旨でございますね~。ところで皆さん、お腹は空いてますか?」
「「「普通に食って来ました」」」
「俺は自分の弁当を」
「俺とウルフェン先輩はラーメンを」
「俺はチャーハン餃子も食べました」
「なんで食って来てるんだ!これから食べるっていうのに!?」
「一口ずつしか食わないんじゃ逆に腹空くだけですし、それに量自体は小さめの弁当箱にして抑えたんで」
「俺は元々大食いなんで」
「燃費が悪い若い身体を舐めないで欲しいっすね!」
「おいもうすぐ三十路の僕への当て付けかアスカ貴様!?」
「「「あははははははw」」」
「いや違うんすよ。別にそんなつもりじゃなかったんすよw」
少ない量でしか判断させてくれないなら、いっそ普通に昼飯を食べようと思った俺。
その鍛え上げられた肉体を保つ為にカロリーが必要なのか、大食いなウルフェンさん。
俺より年上だが、まだまだ若くて代謝が良いアスカさん。
以上の理由で、昼食摂った理由を語った。
「ていうか俺は普通にユウタさんの目の前で食ったじゃないですか。今更すぎません?あとユウタさんも楽屋弁当食ってたし」
「いやまぁ、ほら。ここで言っといた方が後で皆が後悔した時に面白いだろうなって。あと僕は参加しないし」
「今日ってそんなにいっぱい食べる予定だったっすか?」
「性格わりぃ…」
こういう企画だと稀に見る後悔のシーン狙いのツッコミって訳ね。
楽屋で何も言ってこなかったのはそれが見たかったからと……爽やかな笑顔の裏には胡散臭さを感じていたが、どちらかというと腹黒っぽい一面があるようだ…。
「では第1問の前にですね、一人ずつ意気込みを聞いていきたいと思います。アスカくんどうですか?自信の程は」
「はい。もう自信ありありっすよ!これでも大学までは良い家に住んでましたからね。マジで舌にはそれなりに自信あるっすよ~」
「お~。言うねぇ」
アスカさんはキャラだけでなく、実際に実家がかなり良家らしい。だが切り抜きなどで調べた限りでは、父親と仲が悪いという話だった。
以前は二十歳のお祝いで一緒に飲み明かすくらいには仲が良かったらしいが、何があったんだろうか?今は仲が悪いとしか配信では言ってないんだよな。
「じゃあ次、ウルフェンくん!」
「正直言うと、舌には自信がないですね…。例えばここで『どっちがノヴァちゃんくんの寿司で、エミリエさんの寿司でしょう?』なんてやられたら、絶対わかりませんよ」
「それは比較対象が良い意味で悪いと思うよ?」
ウルフェンさんはあまり自信がなさげだ。
ただ正直、本職の寿司職人であるエミリエさんの寿司と比べるのは勘弁して欲しいなって。
あの人プライドが高いのか、サーモン処理動画の時に俺を見る目が怖かったんだよ…。圧も凄かったし。
「ではデビューして間も無くジュイロライバー10人以上に自身の手料理をご馳走しているノヴァくん。自信の方はどうですか?」
「そうですね~。食べ比べとかしたことないんで。ぶっちゃけやってみないとわかんないですね。スーパーとかに売ってる納豆ならいっぱい食べてきたんで、ご当地納豆でも出て来ない限りは自信あるんですけど」
「納豆にご当地なんてあんのw」
「めっちゃありますよ。山形とか鳥取とか茨城とか、マジであります。いつか食べてみたいですね~…♡(うっとり)」
「おい納豆の話でメスになるな、目にハートを浮かべるなwなんかイケないものを見てる気分だわw」
どうやら俺は納豆に想いを馳せると、メスになるらしい。窘められてしまった。
……いや男の俺をそんな風に見てるあっちが悪いのでは?
「ではですね。さっそく皆さんに目隠しとヘッドホンを装着していただきたいと思いますっ!」
スタッフさんから目隠しとヘッドホンを渡されて、目隠しから着けていく。
……おー。結構暗くなるんだな。照明の光でもそんな貫通しないんだこれ。目を閉じたら普通に真っ暗だし、このまま全然寝れるな。
次にヘッドホンを装着すると、まぁ結構なボリュームで音楽が流れて来る。もうちょっと小さくても良くない?
ヘッドホンはユウタさんが何を食べさせるのかを視聴者向けに説明する為、それを聞かせないようにするのが目的らしい。
……でもさ。今思ったんだけど、それは別撮りにすれば良かった気がする…。
だってヘッドホンから聞こえてくる曲がさ……
『───御曹司だとか、イケメンだとか、そんなのどうでもいいの♪やっぱうちが好きなのはショタなのさ~♪』
「これ花刃蕾さんの歌か!?ショタが好きって言ってるし!」
無駄に歌唱力が良いのがタチ悪い…。もっと他に歌った方が良いジャンルあるよ?ネタにガン振りすぎるってこれ。
そして。俺がそんなことを考えているその時だった。誰かが俺の両手を掴んで来た。
「え?なになに!?なんで俺の手を掴んで来るの!え、ちょ、待って。後ろに腕を組ませて何を……え。えー!?なんで縛ってるの!?ねぇーなんで!こっちは何も見えないし聞こえないしで、めっちゃ怖いんですけど!?腕を縛るとか台本にあったっけ!?」
台本にはないはずのことをされて、さすがに怖くなって声が荒くなってしまう。
マジでなんで腕を縛る?しかも縛ってる人の手はデカイっぽいし、なんかめっちゃゴツゴツしてる。それがまた恐怖に拍車をかけている。
……いや。一旦落ち着こう。深呼吸をするんだ。こんなことをされてたからって、別に悪いようにはしないはずだ。
そう考え、とりあえず企画の一部なのだろうと思うようにして、大人しく拘束が完了するのを待つ。
しかし説明もなしに腕まで拘束されてしまったんだ。ちょっとイラッと来るというもの。
恐らく今はユウタさんが何の料理を出すかを説明中のはず。ここは静かにしておいてやるが、口を開けろの合図が来たら覚悟しろ?暴れてやるからな。
拘束状態に不快感を感じつつしばらく待つと、ヘッドホンを外された。
実食の時間が来たか?
「はーい。お待たせノヴァくん。お口を開けてね~」
ユウタさんから声がかかる。
じゃあこっからは俺のステージだッ!
「な、なによ貴方!一体私の口に、何を入れようとしてるのよ!?」
「「「ぶふっwww」」」
「うぅ…。何も見えない。腕も縛られてるせいで、何もすることも出来ない……くっ!何されたって私は、絶対に屈しないんだから…♡」
「ちょwさっきから何言ってんのこの娘w」
「メス声を出すなノヴァちゃんくんw声がもう完全に可愛い女の子過ぎてアウトだから!」
「マジでもう、アレ過ぎて困惑するわ…w」
「「「あははははははははwww」」」
ユウタさんたちだけじゃなく、スタッフさんたちの笑い声も聞こえてくる。
やはりこういうネタは使えるようだ。頻繁にやると飽きられるだろうけど。
普段やらないからこそ、こうやってたまにやる分にはきっと刺さり続けるだろう。
だがそれはそうと番組をぶち壊す勢いで暴れてやる!
「いやぁ…。こんなの、おっきすぎるわよ…♡」
※料理のことです。
「一旦黙ろうかノヴァくんwマジで規制くらいかねないからそれwww」
「え。美少女と見紛うほどの俺をこんな風に拘束しておいて、今さら規制云々を気にするんですか?」
「それを言うなw僕らもちょっと背徳感とか罪悪感がもうハンパないんだからさw」
「俺から背徳を感じるとか、なんかそれもう終わってません?」
「うるせぇw」
「ウルフェンせんぱ~い…。俺もういよいよ性癖歪みそうっす。もうすぐそこにピンク色の扉が見えるんすよ…」
「耐えろ!?絶対にその扉を開けるんじゃあないぞッ!」
開幕から規制が掛かりそうな不穏な流れ(主に俺のせい)が出来つつも、今回は笑いが絶えない収録になりそうだった。
原○、エン○フィールド、ゼンゼ○、鳴○、ウ○娘。
やることが多いと大変ですね…。
まだ海○祭のストーリーも終わってない。
おばさん呼びされてキレるところまで進めたんで、あと少しだとは思うんですが、それが終わっても鳴○とゼンゼ○のストーリーが待っている。
さらに来週には原○アプデ……いやーキッツイですねw




