怪しい空気。収束し始める運。
それぞれの自キャラのおさらい。
ノヴァ:チュチュネ
ペラぺ~ラマミコの隠し仲間キャラである黒いネズミの女の子。かなり人気のあるキャラ。
エレーナ:マミコ
マミコシスターズの主人公。白いワンピースと麦わら帽子がトレンドマークの田舎娘であり冒険家。
キャリバー:リンリン
人型のお化けの少女。マミコシスターズ屈指の人気キャラであり、外伝作品が三つある。
アドライア:メリュコ
青色の子どもの東洋龍。顔は子どもの身でありながらも結構ガチのドラゴン味がある強面仕様。これでも女の子。
「1ターン目で既に心をボコボコにされた男の娘。スハ・ノヴァとは俺のことよ!」
「どうした急に?」
最初のミニゲームのエメラルド採掘対決が、俺対他3名で行われた結果。まさかの9対32であちら側の圧勝。
全然エメラルドなかったんだもんよ…。デバックちゃんとしたのかと運営に文句言いたいわ。
「ざまぁないわねwロリィー先輩と幸せの一時を過ごしてたツケが回って来てるんじゃない?」
「マジかよ。ロリィー先輩最低だな。金がないことを口実に俺の運を吸い取ってたなんて」
「私に飛び火した。吸ってたつもりなんてなかったんだけど…。とりあえずごめんね?」
「ちょっ!?なんでロリィー先輩を責めんのよ!実況のロリィー先輩を攻撃するなんてレギュレーション違反よ!」
「なんのレギュレーションだよw」
エレーナさんの攻撃、いや口撃をロリィー先輩へ適当に受け流して、レギュレーションとか意味わからんことを言い出した彼女にキャリバーさんがツッコんだ。
ロリィー信者へのツッコミ役は彼に一任しようかな。
「さぁ気を取り直して2ターン目。まだまだ勝負の行く末はわかりません!」
「それでは行きますね。サイコロの前にアイテムからパワフルシューズを使わせていただきます!出目は……6です!」
「おっとアドライアちゃんの幸運は健在のようです!最大の6の目を出して進めるマスは2倍!そして行き着いた先は青マス。所持金が増えます」
アドライアさんは相当運に恵まれているらしく、一気に12マス進んでもう少して火山を登るところまで来た。
完全にリードを奪われた。
「アドの幸運は確かに凄いわ。でも先に進めば進むほど有利って訳じゃないのよ、このゲームは」
「ほほう。その心は?」
エレーナさんが得意気に言うので聞いてみると、サイコロを振りながらめっちゃドヤ顔で説明し始めた。
出た目は3でアイテムマスである。
「ふふん。このマミコパーティーはね、多くの逆転要素が用意されてるのよ。その一つがこれよ!」
アイテムマスからエレーナさんが選んだのは、『入れ替えスイッチ』というアイテムだった。
好きな相手と場所を入れ替えれるらしい。
「あ。察し…」
「まぁ!まさか次のターンでそちらのアイテムで私と入れ替わるおつもりですか?」
「ふっふっふ。さてそれはどうでしょうね~w」
「「わっるい顔してんなー…」」
続いてキャリバーさんの2ターン目。
3マス進んで赤マスだった。所持金は減るが、さっきミニゲームで勝って稼いでいたので大した痛手は無さそうだ。
「まぁこんなこともあるわな」
「さっきの俺みたいにボッチになって敗北してしまえ…」
「なんか隣から呪詛が聞こえてくるんですけど!?」
『ノヴァちゃんは不幸のあまり他人を呪おうとしている…』
『やべぇw』
『あんなミニゲームの結果になったらそりゃ呪詛も唱えたくなるわなw』
『草』
『花刃蕾寧々:頑張れノヴァくん!』
『また姐さん湧いとるw』
キャリバーさんに呪いをかけてから、サイコロを回す。ここで6が出た。
「「「おー!」」」
『『『おー!』』』
「あれ?でも確かそこって……」
皆が俺の6出しに沸き立つ中、エレーナさんから不穏な言葉が聞こえた。
俺が踏んだマスは……どう見ても“!”が書かれている。これって確か火山噴火イベントのやつ…。
それを踏むと、画面が揺れ始め、火山ステージも大きく揺れ出した。
「……何も起きなかったですね」
だが幸いにもセーフだったようだ。
まぁ踏んだの一回目だし。さすがにこれで噴火するなんてことあったら、運が無さすぎることを嘆くところだ。
「ふー。ドキッとしたぁ~。これノヴァくんだけじゃなくて俺らも巻き添えくらう可能性あるもんな」
「そういえば噴火したらどうなんのこれ?」
「「金がめっちゃ減る」」
「あと火山にいる人は登る直前のマスまで飛ばされるわね」
「マジかよヤバ。そんなマスをスタート地点の近くに置くなや」
「スリル満点ですね」
そうこう話してる間に、2ターン目のミニゲームが決まる。
今度は個人戦だった。
「2回目のミニゲームは『反射でポン!指示じゃんけん』。こちらのミニゲームは、NPCのクマさんが出すじゃんけんの手に対して『勝て!』と言われたら勝ち、『負けて!』と言われたら負けなければいけません。『あいこになれ!』という指示もあり、まさに反射神経が求められるゲームとなっております。先に指示通りの手を出せた人から順にポイントが多く入ります。間違えてしまったらもちろん0ポイントですので、慎重かつ速やかに。という難しい要求をされるミニゲームです。ちなみに5回じゃんけんをします」
ロリィーさんのわかりやすい説明のおかげで、すぐに理解することが出来た。
反射神経は良い方だが、即座に対応した手を出せるかはちょっと自信ないな。
「キャリバーさんって普段のじゃんけんどうしてる?」
「声に出すしかないねー」
「「「あー」」」
ちょっとばかり雑談も交えてから、ミニゲームを始めた。
クマが4人のキャラの前に立ち、じゃんけんの札を上げるようだ。
「あれ駆除しろって言ったら炎上するかな?」
「少なくともこのクマを駆除しちゃったら炎上でしょうね…。マミコの仲間だし」
「そうか。ならよかった。友好的じゃなかったら拳で無意味な抵抗しなきゃいけないところだった」
「「喰われる前提の抵抗かよ」」
「皆はクマがすぐ襲って来ないようなら目を離さずにゆっくり後ろに下がって逃げてね☆襲われたら?鼻をとにかく殴れ。それで駄目なら……あとはお察し…」
「「喰われてんじゃねぇか…」」
ミニゲームがスタートし、クマが上げた札……グーに対して負けろという指示が出る。
俺とキャリバーさんがほぼ同時にチョキを出したが、若干キャリバーさんの方が早かった。俺は2番目か…。
「最初はキャリバーくん。ノヴァくん。エレーナちゃん。アドライアちゃんの順で決まり。アドライアちゃんは反射神経を求められるゲームは苦手なようです」
「正直このミニゲームで勝つことは諦めてますね」
「でもアド。なんの楽器の音か当てろって言われたら?」
「1秒も掛からずわかります♪」
「「なにそれすご…」」
このミニゲームは各々の反射神経能力が顕著に表れるものだったようで、基本は俺とキャリバーさんで1位の取り合い。
ただ最後のじゃんけんではエレーナさんが意地を見せて1位を持ってった。
結果はキャリバーさん。俺。エレーナさん。そしてずっとビリだったアドライアさんの順番で二回目のミニゲームは決した。
2位でもそこそこ金は貰えるし、まぁ問題はないだろう。
「さぁ勝負はまだまだ始まったばかり。果たしてこの後ふぁほうはるのでふぉうか!?」
「ポテト頬張りながら喋るな~。行儀の悪い…」
「もぐもぐもぐもぐ……美味しいのが悪い」
「そうよ!アンタのポテトが旨いのがいけないのよ!」
「くっそ2対1になるなんて聞いてねぇぞ!?」
この後の3ターン目は、アドライアさんが4を出して火山を登り始める。青マス止まりだ。
エレーナさんは意外にもさっき手に入れたアイテムを使わずに、普通にサイコロを回した。4マス進んで青マス。
キャリバーさんは6が出てこちらも青マス。
なお俺は……
「1で赤マス…」
「「あっはははははははwww」」
「ほ、本当に今日はついていないんですね…」
おかしいな…。俺結構、運は良い方のはずなんだけど……今回に限っては本当にヤバいくらい運がない。
さっきエレーナさんたちがご飯食べ終わるのを待ってる間にやってたソシャゲで新キャラを20連で引いたツケか?
「そしてノヴァくん。なんと3対1で二回目のソロでございます。ぼっちに愛されてるようです」
「あ、あぁぁ~。もうだめだ~…。今日はもうとことんダメなんだ~…(泣)」
「泣いちゃったwww」
「あははははははwいいわよ!もっとその顔を見せてちょうだい!」
マジで悪魔かよエレーナさん。俺の不幸がどんだけ大好物やねん。
あれか?俺をロケットランチャーや電撃の実験台になるような虐待受けポジにしようとしてる?そんなの世の中に一人だけでいいよ…。
「ノヴァさん。どうか諦めずに頑張ってください!諦めずに前を向いて歩き続ければ、きっと逆転の目が見えてきますよ」
「俺もうアドライアさんの隣に行っていい?いいよね?───おいキャリバーそこどけ!俺の癒しはもうその人しかいねぇ!?」
「え。あ、ちょ、ま。力つよあぎゃーーー!?そんな小さい身なりのどこにこんな力あんだよ!」
「まぁ。そんな癒しだなんて…。なんだか恥ずかしいです」
キャリバーさんとの位置を無理矢理替えて、アドライアさんの隣になる。今この場において、彼女の隣以外に安寧の地はない!
「何やってんのよアンタら…」
「今回のミニゲームの説明しても大丈夫?」
「どうぞ~♪」
「俺の腕が……痛いです…」
思ったより力強くキャリバーさんの腕を引っ張っていたみたいで、彼は腕を押さえていた。
コメント欄に『腕?剣なのに妙だな…』というようなコメントがあったが、これはVの様式美だろう。
8年所属してるのに未だに中学生?高校生?妙だな……みたいなもんだ。
「今回のミニゲームは、避けろ!レーザー砲!?ノヴァくんが放つ4つのレーザーを、円形状のリング内で他の三人が避けるミニゲームです。制限時間内にダッシュとジャンプを駆使して避け切れれば三人チームの勝利、全滅させればノヴァくんの勝利です。円に沿って設置されたレーザー砲台は回転出来るので、それに上手く合わせて避けなければいけないよ」
そういえばロリィーさん。エメラルド採掘の時はしなかったのに、前回から説明してくれるようになったな。
俺らがルール理解するまで待つのが暇だったんだろうか?1分も掛かってなかったと思うけど…。
「さぁゲームスタートです。ぼっちくんなノヴァくんは果たしてエメラルド採掘の雪辱を果たせるのでしょうか」
「場外から火力高い攻撃しないでくれます?」
4つの砲台は基本人差し指で押すLR系のボタン4つに割り当てられている。それで調節しながら狙い打ち、この人たちを倒さなければいけないのだが……二兎追うものは一兎も得ず。
この言葉にあやかって、まずは一人だけを狙いまくってやる。
「おっしゃ行くぞエレーナ・エンドルフィンー!まずはお前から血祭りに上げてやるぅ~」
「はぁ!?ちょ、なんで私に集中砲火すんのよ!いやーやめてー!?」
「待て待て待て!こっち来んなお前ふざけんな俺がくらうって!?やめろ来るなマジでッ!」
「きゃー。エレちゃんに巻き込まれないように逃げているキャリバーさんに巻き込まれてビームに当たってしまいました…w」
「なにー!?キャリバー貴様ーッ!よくも俺の癒しをー!!!」
「いややったのお前だろぎゃーーー!!!やられたー!?」
と。エレーナさんを狙ってたはずなのに何故かアドライアさんとキャリバーさんが先にレーザーに焼かれて、早くもエレーナさん一人になってしまった。
おかしいな?そんなつもりじゃなかったのに。てかアドライアさんはなんか勝手にやられたようなもんじゃね?
「ちょっと皆早すぎるわよ!?まだ35秒も残ってるのよ!」
「ふははははははは!あとはお前だけだエレーナ・エンドルフィン~⤴︎!さっきまで“ざまぁ”だとか“いい気味”だとか“ざぁ~こざぁ~こ”だとか散々言ってくれたよなぁ?」
「最後のは言ってないわよ!ちょ、やめ、いや。そこはダメいやあっぶね!今の当たってないんだ!?」
「しぶてぇ!?」
「頑張れエレーナ!あと20秒頑張れ!」
「エレちゃん。ファイ、ト♪ですよ」
「ぷふ!ちょ、アド笑わせないで!?アンタの名無しの妹のマネめっちゃ似ててツボなのあああぁぁぁぁ!?」
「勝負ありー。勝者、ノヴァくん~」
「おらー!?やってやったぜぼっちの勝利だあぁぁぁ⤵︎なんか自分で言ってて悲しくなってきたしくしく…」
今回のミニゲームでは見事勝利を納めたのだが、素直に喜べなかった…。
「ナイスファイトだったぜ!エレーナ。ぼっち相手によく耐えたよ」
「くそ~。ぼっちに負けたー!悔しいw」
「テメェらマジ覚悟しとけよ?」
「ノヴァさん凄かったですね。私手も足も出ませんでした。2対2のミニゲームもあるみたいなので、一緒のチームになった時に足を引っ張らないように一生懸命頑張らないといけませんね」
ああ…。やっぱアドライアさんだけが癒しだ…。
『ノヴァくんバチギレてんねぇw』
『おめでとうノヴァくん!君はぼっちの希望だ』
『アドちゃん途中、利敵行為してたけどなw』
『天然でノヴァくんのこと助けちゃったなあれw』
『将来極上のてぇてぇが産まれそうな予感』
4ターン目。
アドライアさんがあと少しで下山し終えるところまで進む。
しかしここでエレーナさんが先ほど温存していた『入れ替えスイッチ』を使い、アドライアさんと位置を交換した。
「あー!やめてください卑怯者~…」
「おーっほっほっほっほ!勝てば良かろうなのですわ~!このまま王冠ゲットしちゃうんだから」
「逃げるな卑怯者ー!逃げるなー!」
「エレーナさんは鬼だった?」
アドライアさんから悲しそうな声で罵られてる横で、サイコロを回して王冠へと近づく卑怯者。
───だがここで。いよいよ運命の歯車が狂いだす!
エレーナさんが止まったマスは、“!”のマス。つまり確率で火山が噴火するマスだ。
しかもそこはギリギリ火山のフィールド。ここで噴火してしまえば、他と出来た差がほぼ無くなってしまうという場面。
「おっとエレーナちゃん。ここで火山噴火のイベントマスを踏む。さぁ画面が揺れ動きます。一度ノヴァくんが踏んでいたので、確率が上がっているがどうか?」
「まぁまぁまだ二回目なら大丈夫ですよ。噴火イベントは三回目から確率が大幅に上がる仕様だから、二回目でだなんてそんな───」
ロリィーさんの実況に対してフラグを建築していくエレーナさん。
火山がぐらぐらと揺れ動いた次の瞬間───火口からマグマが吹き出してきた。
「え?」
「「「あ。」」」
『『『あ。』』』
吹き出したマグマが無情にもエレーナさんのマミコに襲い掛かり、黒焦げにされて火山の入り口まで吹っ飛ばされてしまった。
しかもお金が半分くらい減ったぞ。怖っこのイベント…。
「いやー!?そんな~ッ!ふざけんじゃないわよ!なんでこういう時に限って二回目とかで来るのよ~!」
「ドンマイだなエレーナちゃん…」
「キャリバーさん。画面見てみ?」
「ん?───はぁっ!?」
この噴火イベントは確率で他のキャラにまで降り掛かる極悪イベント。
不運にも今回はキャリバーさんのリンリンにまで被害が及んだ。
「なんで俺までー!!!」
「俺とアドライアさんは今回無傷で済みましたね」
「助かりました~…。凄くドキドキしますね、このイベント」
「本当心臓に悪いわぁ」
『これはバチ当たったかw』
『あんなにノヴァちゃんを煽ったりアドちゃんと場所スイッチするから~w』
『因果応報おもろw』
『完全にただの巻き添えだったな聖剣www』
それから2ターン経過し、6ターン目。
ようやく最初の王冠を手にする者が現れた。
「聖剣の名の元に告げる。その王冠を我に寄越せ!」
「金は払えよ?」
王冠をゲットしたのはキャリバーさんである。前のターンで道中のアイテムマスでパワフルシューズを手に入れて、今回のターンで一気に進んだ結果だ。
「くっそー!目の前で取られたんだけど王冠!?ふざけんじゃないわよー!」
「ふっふっふ…。火山を噴火させた己の不運を呪うんだな」
「さぁ!まさかまさかの逆転。若干出遅れ気味だった聖剣キャリバーくんが最初の王冠を手にしました!噴火によってお金を失いはしましたが、運命は彼に味方をしているようです。それでは続いての王冠の場所は~?」
キャリバーさんが王冠を手にしたことにより、王冠の場所が切り替わる。そして完全にポテトを食い切ってしまったロリィーさんは実況で盛り上げることに集中し始めている…。
次の王冠の場所は……
「火山の頂上じゃない!?うわ最悪っ!」
「私もちょうど下山しているところなので、一番遠い位置ですね。あれ?そういえばノヴァさんの位置って……」
キャリバーさんのターンが終わったことにより、順番が最後の俺に回ったくる。なおキャリバーさんが止まったのは赤マスだった。運が良いんだか悪いんだか…。
そして逆に俺には運が完全に向いてきたようだ。
俺の現在位置。それはあと5マスで次の王冠という場所だ!
「運命は聖剣に味方する?そんなもの、物語の中だけの話ではないかと俺は言ってやろう。行くぜ!おめぇら見とけ、俺が王冠を手にするところをよ!?」
「これで1とか出したら最高にダサいわね」
「言うなそれを!おりゃー!」
渾身の祈りと気合いを込めてサイコロを回す。結果は……
「6!ふーんッ!勝利の女神は微笑み始めてるのを感じるぜ!!!」
『お兄ちゃん楽しそー』
「待て今コメント欄に下の妹いたか!?それとも成りすましか!?」
「急に騒がしいわね本当に…」
「妹って、前にトレンドに入ってた妹さんか?」
「ご家族に身バレされてたんですね」
妹も見てるかもしれないと知った今。みっともない姿を見せたくない欲が急激に湧いてくる。
だってそんなところを見られたら一生弄られるの確定じゃねぇか…。
……あ、でも最初から見られてたらもう遅いか…。
「ま、まぁとりあえず1個目の王冠を俺もゲットだぜ。そんで次の王冠は?」
次の王冠の場所は……何故か俺の後ろの方のマス。
火山を登り始めたところのマスに現れた…。
「なんでちょっとずつ後ろに下がっていく感じで現れてんのよ!?意味わかんない!」
「こんなこともあるんだな、このゲーム…」
エレーナさんが思わずキレ散らかし、キャリバーさんは苦笑いを浮かべる。俺も思わず苦笑い…。アドライアさんは口元に手を当てて楽しそうに笑ってる。
「まぁとりあえず俺はこのままもう1マス進んで、そこはアイテムマスでしたよと」
ここで出てきた一つ目のアイテムはパワフルシューズの上位互換、ウルトラシューズ。
これは出した目を3倍にするシューズだ。ザ・シンプルイズベストって感じだ。
二つ目にエメラルド。次の自分のターンまで他プレイヤーからの妨害を防ぐ。
三つ目に毒マンゴー。ランダムで選ばれた他プレイヤーの所持金を減らす。
「まぁウルトラシューズだろこんなん。これで一気に下山ですわ」
ちなみに俺のいるマスから完全に下山するには10マス進む必要がある。サイコロで4以上出さなければならない。
実質二分一で下山可能。
『流れがノヴァくんに傾いて来たか?』
『アイテムやイベント次第でいくらでも逆転するからなぁ。このゲーム』
『アイテムマスや店で手に入るアイテムでシューズ系が出たら全然追い越せそうやな』
「それではミニゲームのお時間となって参りました。今回のミニゲームは、なんと初の2対2です。キャリバーくんとエレーナちゃんペア。ノヴァくんとアドライアちゃんペアで行われます」
「おやまぁ。さっきのアドライアさんの台詞がフラグになったか?」
「よろしくお願いしますね。ノヴァさん」
「足引っ張んじゃないわよ、キャリバー!ノヴァのやつをギッタンギッタンにしてやるんだから!」
「それはいいけどなんでずっとノヴァくんに敵意剥き出しなの君?」
今回のミニゲームは初の2対2。
俺のペアはアドライアさんだが、もうお察しだが彼女はプレイスキルを求められる系のゲームは苦手だ。
だから簡単なミニゲームであってほしいのだが…。
「今回のミニゲームは……『ダンス・ダンス・ダンス♪』です。このミニゲームは結構シンプルですね。音楽に合わせてボタンが次々と表示されますので、その通りに押すというもの。しかしこれは2対2。それぞれのペアが組んだ状態で踊ります。ボタンを押すタイミングがなるべく相手と同時でなければポイントが加算されていきません」
なるほど。アドライアさんと同時に、表示されるボタンを押せばいいのか。
「それでは6ターン目のミニゲーム……デ○○ル開始ーーー!」
「「「ロリィーさん???」」」
なんか今日はずっとロリィーさんが普段とは違うノリでやっていたが、これにはさすがのロリィー信者のエレーナさんでも困惑していた。
寝坊して朝ごはんを食べ逃した後の昼ごはんはなんて美味しいのでしょう…。
しかし朝ごはんの代わりに牛乳だけ飲んで仕事に向かったらトイレに籠る羽目になってしまいました。
寝坊はいけませんね…。せめて遅刻だけはしないように気を付けなければ。
遅刻していいのはライバーさんだけってね(駄目だよ)
この作品はキャラにいっぱい喋ってもらっている分、誰が喋ってるのかわかるようにするのが難しいですね。
ライバーなのでテンポ良く喋ってもらう為にセリフが詰め詰め気味になってしまうというジレンマ…。本当に難しいですね。




