ポッ〇ーゲームで陰キャをからかういたずら好きのクラスメイトにおしおきしてみた
ギリギリを攻めるスタイル。
「はい、山原君の負け~」
「~~~~!」
「それじゃあ、いちごオレで」
勝負に敗れパシらされる男子と、勝負に勝ちニヤニヤ顔の女子。
僕らのクラスで最近よく見る光景だ。
男子の山原君は大人しい生徒でいわゆる陰キャと呼ばれがちな人物。
女子の方は可愛くて誰にでも距離が近い明るい女の子、深山 園子。
ただし、乳袋が目立つ独特な制服にも関わらず主張が乏しく、そのことに触れると激怒するから注意が必要だ。
「なぁなぁ深山、今度は俺とやろうぜ」
「ダーメ。あんたはからかっても面白くなさそうだもん」
クラスの陽キャ君の提案はあっさりと断られた。
つまり深山さんは陰キャをからかうことを楽しんでいる事になる。
これだけ聞くと陰キャを弄ってパシらせる悪女という印象を受けるかもしれないが、実はそうでもない。
僕ら陰キャ組は深山さんにからかわれるのを楽しみにしているのだ。
その理由の一つは、パシられると言ってもジュースを奢る程度のものであって金を巻き上げられたり高い物をねだられたりすることは一切ないということ。
次の理由は深山さんのような可愛い女の子に相手してもらえるということ。
女の子との会話すらほとんど経験が無い僕らにとって深山さんに話かけられるだけでも幸せなのだ。
そして最後の理由はからかいの内容だ。
それがあまりにも刺激的で、実は僕らは自分の番が来るのをまだかまだかと待っている。
それでも純情な男心を弄ぶ行為には変わらないと感じる人もいるかもしれない。
僕もその気持ちは良く分かる。
だって嬉しいけれども弄ばれていることが少し悔しいと感じているから。
だからそんな深山さんにお仕置きをすると決めたんだ。
「落合君、あたしとゲームしない?」
来た。
「ゲ、ゲームって……いつもの……やつ?」
ちなみに上手く話が出来ないのは演技では無い。
ガチで女の子と話をするのが慣れてないのだ。
「そうそう、ポッ〇ーゲーム」
深山さんが陰キャを弄ぶ勝負。
それはちょっとえっちな定番ゲーム、ポッ〇ーゲームだ。
顔を近づけ合うことで女の子に免疫の無い僕らがあたふたする姿を見るのが深山さんのよろしくない趣味らしい。
まぁこの学校は可愛いけれど変な女の子が多いということで有名だから単に深山さんもその一員というだけの話かもしれないけれど。
聞いた話によると、ラッキースケベを受けたがる女子や校門前で他校の男子生徒のプライドをへし折った女子がいるらしいが、その子達よりも遥かに普通寄りだと僕は思っている。
「で、でも恥ずかしいよ……」
「だから良いんじゃない。やろやろ」
僕らがこうして尻ごんでいると、深山さんはいつも強引にゲームを始めようとしてしまう。
でも今日はどうしても一つだけ言わなければならないことがあるから止めないと。
「ちょ、ちょっと待って。一つだけ、一つだけで良いから教えて」
「むぅ、往生際が悪いなぁ。一つだけだよ、それ聞いたらすぐに始めるからね」
「う、うん」
良かった。
これを確認しておくかどうかでお仕置きの効果がかなり変わるから。
「その、同時に顔を退いたらどうするの?」
「あはは、ウケルー。いっつもすぐに折っちゃうのに」
「~~~~っ! い、いいから教えてよぅ」
「分かった分かった。その場合は引き分けで良いよ」
「じゃあさ、引き分けの場合はもう一ゲームってルールにしない?」
「え? いいけどそんなに私の顔を見たいの? 我慢できるの?」
「い、いいの! 負けっぱなしなんて悔しいもん」
「あははかわいいー」
引き分けなんて絶対に無理だと思っているみたいだね。
それもそのはず、だって僕らは耐えられなくていつも直ぐに負けちゃうから。
チキンなので恥ずかしくて逃げちゃうから。
だからそう思われるのは当然だと思う。
「そんじゃ始めよ。はい咥えて」
「んぐ!」
ポッ〇ーの先端の方を僕の口に突っ込み、自身は持ち手の方を咥えた。
「ふい、ほーいふはーほ」
「~~~~!」
この時点でいつも羞恥心がMAXで逃げ出したくなる。
即座にポッ〇ーを折るか口を離して逃げ出す男子もそれなりに多い。
だって可愛い女の子が超至近距離で唇を尖らせてこっちを向いてるんだよ。
ポッ〇ーの甘い香りと深山さんの甘い香りが混じって漂ってくるんだよ。
女の子に免疫の無い僕らが耐えられるわけないじゃないか。
「ほうひはのはな~」
動こうとしない僕を見て『どうしたのかな』って煽ってるのかな。
確かにいつもの僕ならばこのまま何も出来ずに逃げていた。
でも今日は頑張ると決意したんだ。
ほんの少しだけポッ〇ーを齧って前に進んでみた。
「ほほ~はんはるね~」
今度は『頑張るね』かな。
うわわ、深山さんのペースがあがって近……近っ!
「んふふ~」
やっぱり弄ばれてる。
かなり近くなったと思ったけれど、良く見たらほとんど進んでいないじゃないか。
派手に顔を動かして騙したな。
でも深山さんの揺さぶりに耐えきれた。
よし、また少しだけ進もう。
「んん……」
僕がいつもと違って粘るのを見て、深山さんの顔色が少しだけ変わった気がする。
わ、わ、今度は本当に進んで来た。
ぼ、僕も前に……うう、やっぱり出来ないよ!
ダメダメ。
何を情けない事を言ってるんだ。
深山さんにお仕置きするって決めただろう。
とんでもないことをするって決めただろう。
こんなところで諦めたらいつまで経っても男になれないぞ。
せっかく深山さんがこうしてチャンスをくれているんだ。
事故があっても文句を言えない状況を自ら作ってくれているんだ。
陰キャの意地を見せてやれ。
この時、僕の中の何かが変わった気がする。
これまで恥ずかしくて身動きするのも辛い状況だったのに、覚悟を決めたからか『いける!』という感覚が強くなった。
「んん~?」
深山さんの動きが鈍くなってきた。
もうお互いの顔がかなり近くなっている。
何処となく深山さんの顔に朱がさしているようにも見える。
流石にもう限界だ。
そろそろ折って離れなければ事故が起きてしまう。
陰キャ君は思ったよりも頑張ったけれどきっとここまでだね。
深山さんはそう思っているだろう。
この時を待っていた。
僕は突如ポッ〇ーを齧るペースを上げて勢いよく顔を前に進めた。
もちろんそれが何を意味するのか気付いている上での行動だ。
むにゅ。
「!?!?!?!?」
ああ、なんて柔らかい感触なんだ。
などと感慨に浸る余裕はない。
ゲームはまだ続いているのだから。
僕は深山さんの後頭部に手を回した。
「んん~!?んん~!?」
顔を固定するためであって他意は無いよ?
さて、ゲームの続きをしないと。
ポッ〇ーゲームは顔を前に進めて咥えたポッ〇ーを食べるゲームだ。
そう、顔の前にあるポッ〇ーを食べるゲームなのだ。
実は両者が唇を合わせているこの状況でもまだポッ〇ーは残っている。
深山さんの咥内に。
「!?!?!?!?」
どうしたんだろうか。
深山さんが僕の体を叩いて必死に何かを訴えようとしている。
でも言葉にしてくれなきゃ分からないよ。
僕はただチョコを味わっているだけ。
特に問題は無い筈なので続けよう。
ほら、やっぱりチョコが残っていたじゃないか。
まずは前歯に。
「!?!?!?!?」
上顎や下顎にも。
「んん~!?んん~!?んん~!?んん~!?」
歯ぐきや奥歯も丹念に調べないと。
「んんっ……んんっ……」
段々と深山さんの動きが止まって来た。
ちらっと眼を見たらとろんとした色っぽい目つきに変わっている。
何故か僕の口の中のポッ〇ーを探しに来ないでされるがままになっている。
ゲームを諦めたのかな。
僕は最後までやるけれど。
「!?!?!?!?」
舌は念入りに調べないとね。
深山さんの体がビクンビクンと痙攣しているのは気のせいだろうか。
思う存分蹂り……探索した結果、もうどれだけ探してもチョコの味はしなくなった。
ゲームはここまでか。
これ以上出来ることはなくなったので、深山さんの後頭部に添えていた手を外した。
そして僕らは同時にお互いの顔を離した。
とたん、深山さんはぺたりと崩れ落ちるように床に座り込んだ。
女の子座りなのがとても可愛い。
「深山さんどうしたの?」
僕も床に座り、彼女の顔を覗き込んだ。
「……っ!……っ!」
深山さんは顔を真っ赤にして口をパクパクさせて何かを言おうとしているけれども言葉が出ない様子だ。
もしかしてあのことが言いたいのかな。
「分かった。引き分けだからもう一戦って言いたいんだね」
深山さんの動きが硬直した。
正解だったってことかな。
僕は机の上に置いてあったポッ〇ーの残りを手にして、深山さんの小さな唇に差し込んだ。
「それじゃあ僕が咥えたら二戦目スタートね」
「~~~~!~~~~!」
結局、この日は何回も引き分けになってしまい、五回戦でタイムアップとなってしまった。
深山さんはスカートのあたりを気にして教室を出てしまい、その日は戻ってくることが無かった。
どうしたんだろうか、心配だな。
「あの、落合君、ポッ〇ーゲーム、しよ」
あの日以来、深山さんは陰キャ生徒にポッ〇ーゲームを仕掛けることはなくなった。
でも実は僕だけはこっそりとゲームに誘われ続けていた。
人目につかないところに呼び出されて何戦も何戦も、ポッ〇ーが無くなるまで繰り返した。
だって絶対に引き分けで終わってしまうから。
今日もまた僕は深山さんに空き教室に呼び出された。
そこで、最近ふと感じた疑問をぶつけてみた。
「深山さんって何で僕らとポッ〇ーゲームやろうとしたの?」
こうして深山さんとひっそりと会う機会を重ねたことで彼女についての印象は大分変った。
その中で特に不思議に思ったのは、男心を弄んで喜ぶイメージが無くなったことだった。
彼女は純情で真面目で恋に恋する普通の女の子だったのだ。
「だって、その、落合君みたいな人が……だから……」
「え?」
「だから陽キャな男の人って苦手なの! 私はおとなしい男の人が好きで、でも気を惹く方法なんて分からなくて、その、かなり恥ずかしかったけど頑張ってアピールしたの!」
「…………」
前言撤回、やっぱり彼女は少し変な女の子だ。
だって気を惹くためにポッ〇ーゲームを頑張るなんて普通は考えないでしょ。
「落合君が積極的で良かった、えへへ」
このあと滅茶苦茶ポッ〇ーゲームした。
なんだこれ。
くちゅ音とか使わず、深山さんの反応とかが卑猥すぎる表現にならないように気を使いました。
ディープキスの表現も危ないらしいので。




