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59 旧友との酒盛り・チャーシュー添え

何やかんやで家族が増えてしまったが可愛い娘の為ならば致し方あるまい。


とりあえずキャリにはタープとマリアが付いてくれてるし……あいつと酒でも飲むか。


いや、下戸の可能性もなくはないから酒を出すのは確認してからだな。


一応ツマミ用として炭火で炙った厚切りベーコンと土産用のアンチョビに塊のベーコンを持って、よし。


「という訳で一杯付き合えや」


「いや、土産は素直に嬉しいがどういう訳だよ……酒なら飲めるから構わんけど」


「デスト、子供達はキュアさんの所に連れて行きますよ」


「スマン、頼む」


ふむ、姉御肌な美人が子供を連れて避難して……残ったのは見た所タープと同じ神職の人とメイドの人か……どっちも中々の美人だな。


そして全員胸部が薄い。


「あー、俺の嫁で神子(プリースト)のジェネと従者のアトラだ」


神子(プリースト)って事はタープと同じか……ん?でも桃花は狂信者と書いてプリーストと読んでた様な?」


「安心しろ、そう読めるのはキュアの嬢ちゃんだけだし害はないから」


まあ可愛い妹の友達だからな、信仰にツッコミを入れる様な真似はしない。


「……所でチラッとしか見えなかったがお前の嫁も似た様な物じゃなかったか?」


「……言うな」





「しかしまあ、何だ……転生してから苦労したみたいじゃねぇか」


「そういうお前も転移してから苦労してるんじゃねぇか?ベジタリアンならまだしもヴィーガンに肉や魚を食わせるなんて無茶振りを引き受けちまって」


「正直美人の頼みを軽々しく引き受けて後悔したよ……協力者が居るから何とかやれてるけどな」


うーむ……軽い雑談のつもりがさっきから俺の愚痴を聞いて貰っているだけになっている様な?


そりゃ同い年だったのが転移と転生で時間がズレちまって、あいつのが年上になっちまってるけど。


「ふぅ、これがトゥール様の世界で作ったお酒ですか……中々美味しいですね」


「あ、キミもこれ飲んでみる?ショウチュウってお酒なんだけど」


「兄貴、ツマミの追加持って来たぜ……余り物のチャーシューの薄切り」


「お、でかしたロウ!」


って桃花に翡翠さんに……頭に猫と黒い物体を乗せてるお前は桃花の旦那だったか?


あいつを兄貴と呼んでるみたいだが……弟なんて居たのか?


「正確には弟じゃなくて弟分だけどな」


「そういえばお兄さんとは初対面でしたね……あたしの旦那のロウです」


「やっぱりお前が桃花の旦那だったのか……」


ん?そういやさっきロウって名前を聞いた様な?


確かキャリと同じ素質が云々とか……


「その辺の説明は後日にでも翡翠さんか本人から聞いてくれ……変に教えたら混乱の元になるからな」


「……1つだけ聞かせろ、それはキャリに害がある事じゃないよな?」


「キャリってあの子の名前だったか、安心してくれ……力にはなるが害はない」


「そうか、ならいい」


力にはなるという部分は気になるが、それなら後からキャリ自身が言うのを待とう。


それが親の務めって奴だからな。




「キュアちゃん、子供達は皆ぐっすりだよ」


「マスター、私もお酒飲むよ!」


「ウメオ、私を置いてお酒を飲むのは酷い」


おっと、マリアも乱入して来たな……よく見たらあいつの嫁も飲み始めやがってるし。


仕方ない、ツマミのベーコンを追加で焼くか。


「って、そこのハーフエルフと2人目のメイドは誰だ?」


「此方のハーフエルフはあたしの嫁のコカちゃんです」


「あー、メイドは俺の2人目の嫁のナクアだ」


お前の転生した世界は同性婚が許されているのか……


しかも人数に制限なしとは、中々に大変そうだな。


「そういうお兄さんも、望めばもう2人ぐらいは増やせるんじゃないですか?」


「トゥール様の世界じゃ一夫二妻か二夫一妻という制度で、ついでに言うと近親婚と同性婚は不可能だ……というより俺はそこまでモテる訳じゃないからな」


ってか何で2人?


微妙に実現できそうな数字なのが気になって仕方がない。


「ウメオ、今だから言うけど、あのコンテストの時……あの場にタープが居なかったら、村に居た未婚の女性全員がウメオを狙っていた可能性が高い」


え、マジで?


……今ほどタープに感謝した時はないかもしれん。


うん、帰ったらベーコンマシマシの夕飯にしてやろう。





「それにしてもセバスさんに分けて貰った時も思ったがこのベーコンは美味いな……塩やスパイスは薄いがその分肉の味がしっかりしてる」


「あたしの知ってるベーコンは周囲がコショウで塗りたくられていましたが、これなら子供も美味しく頂けますね」


「そいつは尊敬するピットマスターに作り方を習って多少の改良をしたベーコンでな……何ならレシピを書くが?」


「頼む」


「お願いします」


よし、この2人なら日本語で書いても大丈夫だろうしすぐに終わる。


英語なら更に早く書けるんだが話の通りだとしたらこの2人は中学中退だからなぁ。


おっと、焼いているベーコンを返しておかないと。


「しかし酒を飲みながらレシピを書いて、チャーシューをつまみながら更にコンロでベーコンを焼いてって……随分と器用な真似をするなお前」


「……お前等にだから言うけど、職業ピットマスターは伊達じゃねぇ」


「え……それ職業なんですか?」


「ピットマスターは役目であって職業じゃない気がするんだが?」


やっぱそうだよなぁ……


だがトゥール様が言ってたんだし間違ってはいない筈だ。


「成程……確かに職業が【ピットマスター】になっていますね」


「せやろ?」


「トゥールの事だからてっきり酔っぱらいながら見たのかと思っていましたが……」


「あ、ベーコンおかわり」


……この女神様達は茶会であんだけ飲み食いしておきながらまだ食うか。


しかし酒は自分で用意している以上文句が言えん。


「女神やエルフって全員がこんな大食いなのか?」


「女神様達については否定が出来ませんけど、エルフは人によりますよ」


そうか、つまり俺の周囲のエルフが大食いだらけだったと言う訳か。


知ってたけどな。

焼いたチャーシューも煮たチャーシューも美味いんじゃ

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