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異世界で頑張る  作者: 平田凡太
異世界篇
23/50

ふりだし

最初の街の前に着くと門が閉まっている。押してもビクともしない。門が開かないとなれば二つ目の街に行く事になるが泊まれる宿がないし…


「……仕方がない。今日は野宿するか」


そう判断しファスタを降ろそうとすると


「それは嫌です!」


フリッカが強く反発した。年頃の女の子の気持ちを考えてなかったな…


「他に手段はないよ?」


「門を砕きます!音は最小限にしますので安心してください!」


安心出来るポイントがない。フリッカは構え取り素手で門を殴る。すると殴られた門は少し音を立て、瓦礫と化した。


「さあ!行きましょう!」


フリッカが眩しい笑顔で言う。躊躇のない良いパンチだった。門が瓦礫になって少し動揺しているが、フリッカに引っ張られて進む。タネは家に着いたら聞こう。


「さあ!森奥の家に着きましたよ!」


「ああ、俺の家な」


家に入るや否やベットにダイブするフリッカ。ファスタをソファに寝かせ椅子に座る。一日しか経っていないのに戻ってくるとは思っていなかった。金不足で戻ってくる事になるとは……そういえば泊まった宿は食事込み一部屋一泊五千だったよな…こっちに来るときの手持ちは二万はあったし……それとなく、何気なく、遠回しに、オブラートに包んで聞いてみよう。


「金の計算合わないんだけどフリッカ、何か知らないか?」


ストレートに聞いてしまった。心の準備の前置きは何だったのか。そう考えながらフリッカの目を見るとテンプレよろしく目を泳がしている。フリッカは正直者で全て顔に出てしまう性格なのかも知れない。


「ど、どうしてそんな事聞くんですか?!」


動揺した様に最初の言葉が吃る。普通の答えなら知っているか知らないかの二択だが、前者は正直に言う事はほぼないので実質一択。そして質問に質問で返されたら大体話を逸らしたい時だからほぼ確定で知っているだろう……少し遊んでみよう。


「何かやましい事がある奴はなあまり視線を相手の目を合わせないんだよな」


それを聞くとフリッカが必死に視線を合わせてくる。


「それでそう言われると不思議と目線を合わせてくる」


するとフリッカは目線を外す。


「まあ今さっき適当に考えたんだけど」


フリッカがキッと睨みつけてくる。全部に乗ってくれるのもそういないから全部に釣られてくれるとやってるこちらとしても楽しい。


「心さん、私で遊んで楽しいですか?私、馬鹿にされるのはあまり好きじゃ無いんですよね」


いつもの声より少し低いトーンで言ってくる。手には何か構えているし割とガチかも知れない。しかし逆ギレされたからと言って最初の本題をあやふやにする訳にはいかない。ここで黙っていると話題が強制終了されかねない、ここは無理矢理にでも本題に戻り認めさせる。


「そうか……ゴメンな。全部俺の言う通りになったって事は何かやましい事を知っているんだよな?」


フリッカは俯き何も喋らないので、一つ質問をする。


「ファスタに口止めされてるのか?」


フリッカはピクリと体を動かす。素直で良い子だ。単純で騙されやすい子ともとれるが。この件はファスタも関わってるだろうとは思ってた。ソファの上で呑気に寝ているファスタの手足を縛り床に転がしておく。


今日はもう遅くなった。


ベットにフリッカ、床にファスタがいるのを確認しソファに寝転んだ。


明日は何があるのか。そんな事を考えながら目を瞑り眠りについた。



会話があるとかなり書いた気分にはなるけどあまり話は進まない。

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