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ワンターンスキル

作者: 黒みりん

全ての方に、感謝の意。

彼はいつのまにか、山にいた。

普段遠くの山を見て、自分があそこにいけたらな・・・と思っていた彼。

しかし、突然見知らぬ山のどこかに瞬間移動されて彼は動揺していた。


彼女は、家で料理を作りながら待っていた。

今日は彼の好きな料理でいっぱいだ。きっと彼も喜んでくれるだろう。

子供の元気な笑い声を聞きながら、彼女はいつもと同じ穏やかな日常を送っていた。


彼は山を下山していた。

遠くからの山の景色は綺麗だが、突然放り込まれても彼にはどうしようもない。

彼は、彼女と自分の子供の所へ帰りたかった。


彼女は、子供と遊んでいた。

料理を作り終えた彼女は、子供に絵本を読んであげていた。

早く彼の喜ぶ顔が見たい。彼女は、早く彼に会いたかった。


彼は自分の命もここまでだと思っていた。

熊の恐ろしさは、TVやネットでよく知っている。

熊は、容赦なく彼の方へと突進していた。

~~~~~~~~~~~~

「・・・・・・・!」

~~~~~~~~~~~~

彼女は、玄関の明かりをつけるのを忘れていた事に気がついた。

自分の自慢の料理を作り終えたこと。

子供の小さな成長に気を向けていた彼女は、つい忘れていたのだ。

自分の自慢の料理・・・。彼女は微笑む。彼はどんなに喜ぶだろう。

そして、あの知らせを聞いた彼はどんなに驚くだろう。

彼女は玄関の明かりをつけた。

闇は光で包まれる。


彼は、いつのまにか家の玄関の前にいた。

目の前にはぽかんと口を開けた彼女の姿。

彼は思わず涙ぐむ。

そして、彼女をギュッと抱きしめた。


彼女は最初わけが分からなかった。

しかし、彼女も彼と同じように抱きしめる。

光の下で、3人は暖かい気持ちでいっぱいだった。

~~~~~~~~~~~~

連絡員「状況はどうだ?」

彼女「どうやら、この世界に害をおよぼすような力ではありませんでした。いまから次の現場に向かいます。」

二人を監視していた彼女は報告する。

連絡員「しかし・・・、君は優しいな。もっと前に対処をしていれば早く済んだと思うんだが。・・・まあ、君らしいといえば君らしいがな。」

通信終了。彼女は、秘密機関へとその足を向ける。

今回は、運が良かったのかもしれない。最悪のケースも考えられた。自分があの時ああしていれば・・・。

彼女は、帰る途中で色々考えていたがやめることにした。いまさら考えたところで変えようもない。それに、彼女はこの結末に満足していた。

読んでくださった方、ありがとうございました。自分の中では、3部作にする予定なので、過度な期待はしないで待っていてください。・・・、面白く書けるだろうか・・・?

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