表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猟犬と転移者  作者: タンナファクルー
第一章 捕食者は手順を示す
13/31

グレッグさんの人生相談コーナー

― 提供:転移民税関管理局 ―


パーソナリティ:グレッグ•ハウンド



ラジオネーム:能力がわからないさん


ずっと弱い側でした。

強くなりたいです。

強くなったら、全部変わりますか?


A

変わりません。

「強くなりたい」は目的ではなく手段です。


あなたが欲しいのは、強さではない。

“弱い扱いをされない環境”です。


環境を変えるのが最短です。


以上。



ラジオネーム:どこでもやっていける男さん


新しい場所に馴染むのは得意なはずなのに、無理でした。

どうすれば適応できますか?


A

適応できるのは肉体です。

社会は適応の対象ではなく、摩擦です。


摩擦を減らす方法は二つ。

一つ目、同化する

二つ目、接触を断つ


あなたは「やっていける側」に回ろうとしました。

それは適応ではなく、迎合です。


以上。



ラジオネーム:森を巨大迷路にしたさん


私、怖いと世界が変になります。

周りが全部おかしくなる。

どうすれば落ち着けますか?


A

落ち着く必要はありません。

落ち着くと、手段が減ります。


世界が変になるなら、

あなたが基準になればいい。


基準が動けば、誤差は消えます。



ラジオネーム:使わないさん


私、使える“やばい力”があります。

でも使いたくないです。

それでも危険扱いされます。納得いきません。


A

危険の判定は「使用意志」ではありません。

「使用可能性」です。


あなたが使わなくても、

あなたを使う人間が出ます。

あなたが拒否しても、

拒否を無視する人間が出ます。


だから危険です。


以上。




ラジオネーム:一秒先が見える男さん


少し先の未来が見えます。

でも結局どうにもならないことが多いです。

見える意味ってありますか?


A

あります。


見えた未来を変えられますか。


変えられないなら、

それは「覚悟の予告」です。


見えるから苦しい?


見えない人は

同じ未来に無自覚で向かっています。


あなたは知っている。


それだけで十分、優位です。


以上。



ラジオネーム:正しいことしたいさん


人が殺されました。

許せません。

この怒りは正しいですよね?


A

正しさは結果で判断します。

過程ではありません。


正しさを欲しがっている時点で、

あなたは正しくありません。


正しい人間は、

正しさを“確認”しません。


以上。



ラジオネーム:守られたい鬼さん


最近、気になる人がいます。

優しくて、頼れて、安心できる人です。

振り向いてもらうにはどうすればいいですか?


A

最適化します。

恋愛は、目的関数が曖昧です。

曖昧なものは測定に落とします。


あなたの目的は「好かれる」ではない。

「安全確保」です。


ならば手順は恋愛ではありません。

護衛契約の締結です。


成立するかは契約条件次第です。



次。




ラジオネーム:頭が追いつかないさん


目を閉じたいのに、閉じられません。

見たくないのに、見えてしまいます。

どうすれば止まりますか?


A

止める必要はありません。

止めると情報が減ります。


情報が減ると判断が鈍ります。

判断が鈍ると生存率が下がります。


生存率が下がるのは損です。

損は避けてください。


見続けてください。




本日の結論


悩みの大半は、

「損をしたくない」という感情です。


合理は言います。

損失ゼロは存在しない。


選んでください。

何を失うかを。


それではまた次回。

森は今日も平等です。



挿絵(By みてみん)

守られたい鬼さんの設定イラストです。

※今後の設定イラストは活動報告の方に載せていきます。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ